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2005-03-01

[]握手 09:34 握手 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 握手 - 西川純のメモ 握手 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、大学の売店で本を立ち読みしていたら学部1年生(超猛者(04.10.20)参照)がニコニコして来ました。開口一番、「先生、学習過程臨床に入れます。」と言ってきました。「良かったね」と私は握手しました。

 上越教育大学では2年に進級する際に、コース・分野の配属が決まります。国語・算数・理科等の高校までに学んだ教科の名前を冠したコース、また、心理学のように一般に知られている学問の名前を冠したコースと異なり、学習過程臨床コースは入学当初の学生さんには分かりません。そのため、入学当初のアンケートでの人気は最下位レベルです。そのままでは、最下位レベルのままで、その結果として、別なコースを希望したが入れず、そのため入るコースになります(そしてなっていました)。しかし、私はちゃんと説明すれば、希望する学生さんは激増すると確信を持っています。そして、去年においてそれを実証しました(官軍3(03.11.14)参照)。

 今年度からコース・分野の受け入れ上限の制限が軽減されたため、人気のないコースは希望者無しとなり、そのため学生さんが一人も居ないということになります。どう考えても、コース・分野にとって望ましいことではありません。そこで、今年も自らかって出てコース説明会の説明役をかって出ました。不遜ながら 、かっては暴走族やオール1の子どもたちを教え授業を成立させ、現在は全国各地から講演を頼まれている私にとって、マイクを使ってぼそぼそ講義をするような大学教員は敵ではありません。今年も希望者は激増しました。その結果として超猛者の学生さんは不安を持つようになりました。でも、1年生の時代から、学びたいことをはっきり持っている彼女は、必ず入るだろうと私自身は確信していました。西川研究室は確信犯によって成り立っている研究室です。確信犯の望みが叶ったということは西川研究室にとっても喜ばしいことです。

 という理由もありますが。とにかく、望みが叶った人と、そのことで握手することは教師の喜びです。