お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

2005-07-14

[]久しぶりの宿題 11:21 久しぶりの宿題 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 久しぶりの宿題 - 西川純のメモ 久しぶりの宿題 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私はあとどれだけの学生を教えることが出来るのでしょう?定年まで20年です。かなり多くの学生を指導できると思います。定年の数年前になれば、あと何人ぐらいだろう、とかなり正確に言えるだろうと思いますが、今の段階では誤差が大きすぎます。しかし、博士課程の場合は別です。現在の規定では博士1年~3年の3学年に最大3人しか受け入れることが出来ません。現在、博士1年~3年に各一人の院生さんがいますので、来年は一人しか受け入れることが出来ません。そして、受け入れた院生さんを修了しなければならないので、退職2年前から受け入れることが出来なくなります。つまり、実際は何人になるかは分かりませんが、最大数が18人であることは確かです。現在の西川ゼミのメンバーが博士3人、修士11人、学部9人の23人ですから、その人数よりも少ない数です。それを考えると、本当に限られた数です。

 西川研究室が宇宙一厳しいことを十二分に分かった方から、博士への進学希望を承りました。そして、今まで受け入れた方と同じことを語りました。

 第一に、「博士の学位があなたの人生に有利に働くか不利に働くかは分からないし、私自身は何も約束できない。」

 第二に、「それにも関わらず、博士に入れば年間50万円×3年間の学費、入学式・口述試問・集中講義・修了式等で数十回は上越と兵庫教育大学に出張し、学会発表のために日本全国に出張しなければならない。つまり、お金と時間が必要である。」

 第三に、「規定では、少なくとも2報以上のレフリー付き学会誌論文の研究業績が必要である。そして、それ以上を私は要求する。」

 第四に、「既にいやと言うほど分かっている、常に高い要求水準を求められる西川研究室の厳しい世界が3年間続く。」

 第五に、「合否は本人の実力・努力の部分があるが、巡り合わせ・運の部分が大きい。」

 全てを語り、全て納得してもらいました。少なくとも、第四の部分に関してはニコニコしていました。

 その方の実力は十二分に分かっています。そして論文になりうる種は十分にお持ちです。それ故、契約成立です。早速、どっちゃりの宿題をおみやげに渡しました。

 博士関係の皆さんへ、しばらくしたら受験対策等の問い合わせが行くと思います。よろしくお願いします。

 これで、あと17人になりました。