■ [大事なこと]教師改造計画(その5)
本日、ある先生よりメールを頂きました。その先生は、数千キロの彼方から、教師改造計画のためにお金と時間を費やして上越にこられるです。以下のように回答いたしました。
『> 先生のメモの教師改造計画を読ませていただき,一言一言になっとくしてしまいま した。
> 私は,学び合いは,あるレベルまではできてもその先は難しいと考えていました。
> というのは, おそらく教材の力に固執していたし, そこを理解しないと子どもを先のレベルまで高めることはできないと考えていたから だと思います。
不遜ながら言います。我々の同志の大多数は、そんじょそこらの教師の誇っている、教材の力なんて軽く凌駕しています。そのメンバーが、教材の力が無くても大丈夫だと確信しているんです。ただし、小学校の教師の場合は中学校レベル、中学校の教師は高校レベルを確実に押さえることは必要です。実は、これは意外に大変です。でも大学の学部レベルのは必須とは思えません。
> また,先生の同志の方がかかれていた教室内の現象は,確かに私が担当している 4~6年のクラスの授業でもみられます。ですから,書かれている先生が感じられていることはよくわかります。
> 子どもたちはものすごいところまでたどり着いてまうのではないか・・・と。
> 以前の私は,理解力があり,もっと高いレベルの内容を求めている子どもに着目していたこともありますし,そういった子どもたちをみて「すごいなあ」と思ったこともあります。しかし,それは,内容としての目標のレベルが悪かったと思いますし,理解力のある子どもたちが教室というという場で,何をすることが自分の力になるのかということを語ることができていなかったと思います。理解力の低い子たちを置き去りにしていたのだろうなあと思います。また,私が関わって高めてあげようと思っていた自分がとても恥ずかしく思えます。これも,今だからわかることかもしれませんね。
そこに気づけば、ほぼゴールです。
> しかしながら,私自身も目標のたてかたや子ども同志の人間関係・教員同士の人間関係を調整するのに
> 四苦八苦しています。お互いを認め合うっていうのはなかなか難しいことだなと思います。
でも、それができるから、今のあなたがあるんです。我々が目指すクラスは、テレビドラマにあるような全員がなかよしこよしのクラスではありません。嫌いな人がいてもいいんです!その人と、それなりのつきあいが出来れば。我々自身もそうなんです。
でも、教師は凄い権限を持っているんですよ。それはとてつもないことを求めることなんです。
考えても見てください。ある程度の目標を達成するなら、一人でも出来ます。でも、大変な目標を達成するためには、協力が必要です。さらに、凄い目標を達成するには、全員と協力する必要があります。
だから、教師は凄い目標を与えることが大事なんです。そして、その凄い目標を「やらねば」と納得させるのが、凄い教師(校長)なんです。
> しかし,それも,適切な目標を共有し,そのためにやるべきことを確認し,そこを共に目指すことである程度解決できるのかもなあと思っています。
それを学ぶために、いらっしゃい。
待っていますよ。』