■ [大事なこと]もっと家族のことを話しましょう
私はゼミ生達に家族のことをよく話します。そして、飲み会の時も、「息子といっしょに風呂にはいるから」と言って一次会で帰ります。でも、これって小中高の先生にとって、絶対に必要なことだと思います。
まず、子どもたちに大人の姿を伝えることが出来ます。そして、同時にもう一つの意味があります。それは、「先生は自分の親ではない」ということを自覚させることが出来ます。家庭的に問題がある子どもの場合、教師に親代わりを求める場合があります。そして、教師もそれを自分の仕事の一つだと勘違いしている場合も少なくありません。しかし、教師は親ではありません。どうせ中途半端な親代わりにしかなれません。本気に親代わりになったら、自分自身の家庭を犠牲にします。じゃあどうするの?という声が聞こえそうですが、そりゃ、みんなで支えあえる集団を作ればいい。
想像してください。A:職員集団からは冷たくされるが、校長だけからは認められる。B:校長とは疎遠だが、暖かい職員集団の中にいる。さて、AとBどちらが良いでしょうか?
さらに、家庭持ちの教師は、保護者に対して積極的に家庭の話をすべきです。「私も妻であり、夫であり、親である」ことを徹底的に理解してもらわなければなりません。世の中には、教師が土日を潰してクラブ指導をすることを当然だと思っている親がいます。しかし、その親に、自分の子どものことを話すべきだと思います。少なくとも、今よりは分かってくれると思います。