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2008-02-25

[]みんな 15:10 みんな - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - みんな - 西川純のメモ みんな - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』の初期段階は、馬鹿馬鹿しいほど簡単です。おそらく、教師が邪魔をしなければ、時間のかかるかからないの違いはあっても、早晩、初期段階には達することが出来ます。その初期段階と次の充実段階(中期段階)との違いは「みんな」の徹底の1点です。しかし、その1点を実現するには教師の働きかけが絶対に必要です。

 我々は、好きな者同士、話し合いたい者同士でコミュニケーションするには、何の苦労もいりません。邪魔されなければ、やります。でも、集団メンバー全てが「好きな者」である可能性はまずない。同様に、「話したいな~」、「聞きたいな~」という人ばかりである可能性もありません。従って、ほっておかれれば、その中に「抜け」が生じます。しかし、その「抜け」をほっておいておけば、「好きな者同士」、「話したい者同士」のコミュニケーションも腐ります。だって、一人を捨てる集団は、次々に捨て始めますから。そして、本当に関わることによって得ることが出来るのは、異質な人との関わりなんです。従って、「抜け」があれば、その人と関わることによって得られるものを失ってしまいます。だから、必ずしも初期段階で関われない人がいたら、その人と関わろうという行動は、「可愛そう」ではだめです。そんな「可愛そう」という意識では、人ごとであり、持続しません。自分のためとして関わることが必要です。ということを強く求めるのが教師の仕事です。

 あべたかさんのブログ(http://blog.abetaka.jp/?eid=739243)や、その他の同志のブログを読みながら、それを再確認しました。私は同志各位の管理者ではありません。でも、皆さんに、そして自分自身に、強く提案します。

 『学び合い』は子どもだけではなく、自分にも適用される普遍的な考え方です。子どもを見ることは、自分を見ることです。セミナー・フォーラムを初期段階から充実段階(中期段階)に進ませましょう!自分のためにね。