お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

2008-06-23

[]議論の勝ち方 22:05 議論の勝ち方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 議論の勝ち方 - 西川純のメモ 議論の勝ち方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、ある方と話したことをアップします。

 私は議論に強い方です。いや、めっぽう強い。では、どうやって強くなるか、それには方法があります。

 まず、議論の強さという抽象的な能力はありません。文脈依存性といって、話の内容によって強さは変わります。競技ディベートが強い人が、議論に強いとは限りません。競技ディベートで強くなれるのは、競技ディベートの範囲内です。

 では、あるジャンルで強くなるにはどうしたらいいか?そりゃ、議論するしかありません。議論して、議論の展開、その対応、それを「覚える」のです。相手方が言うであろうことが予想がつかず、その場で考えるなんて一部の天才が出来ることで凡夫が出来るものではありません。でも、色々な人と激しい議論をするのは体力、いや、自分のプライドが疲れます。結局、プライドが傷つかない人と、いっぱい議論するのです。その多くは馬鹿話です。私も、そういう人が、それも事情に通じた人がいるから、学内政治で負けないようになれます。

 つ、ま、り、結局、ネットワークが勝負です。つまり『学び合い』のテーゼです。ちなみに、議論に勝つ、と、納得させる、は別のことです。私は「愛する家内」との議論では連戦・連敗です。しかし、感謝、感謝の毎日をおくれます。勝たなくても良いのです。幸せならば。あははははは

[]自分史 22:05 自分史 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 自分史 - 西川純のメモ 自分史 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 歴史は実に単純に因果関係を語ります。しかし、実際は関わった人も多く、その一人一人がグチャグチャした日常を引きずっています。それが千人、万人、百万人と関わっているならば、そりゃ綺麗になものではありません。例えば、「織田信長が商業を発展させるために楽市・楽座を設け、それによって莫大な資金を集め、それによって天下統一を実現した」と歴史に書かれていたとしても、おそらく織田信長がそれを意識したとしたのは楽市・楽座からお金を得ることが出来てからでしょう。「ローマ帝国が発展したのは、被制服民をローマ市民にしてローマ化したから」と歴史家は言うでしょう。しかし、はじめからそんな構想図を書いた人はいなかったと思います。だって、ローマ帝国は成功したかもしれませんが、被制服民を自国民化することを失敗した国(例えば戦前の日本)は山ほどあり、成功した国は希です。結局、歴史とは「後知恵」に過ぎません。

 これは自分史も同じです。かく言う私だって同じです。私が何故、教師になったか、また、『学び合い』になったかも、「後知恵」に過ぎません。今から二十年前、今から十年前の私に現在の姿の予想があったわけありません。その場、その場でもがいていただけです。そこには百、いや百万の選択肢があり、その一つの選択肢の先に数多くの選択肢がありました。結果として、今の私がいます。人に語るとき、そのグチャグチャを語ってもしょうがありません。また、都合良く多くのことを忘れます。

 では歴史、また、自分史には意味がないのでしょうか?いや、あります。それは、歴史にしろ自分史にせよ、それはこれからのことに関して自分の方針を「合理化」するために意味があります。それによって、今からやらねばならぬことを自信を持ってやることができます。中国の王朝の最初の仕事は、過去の王朝の歴史を書くことです。それによって自身を合理化します。結局、歴史、自分史は合理化のためのフィクションに過ぎません。しかし、そのフィクションによって、何が成されるか、それが大事です。自分のため、そして、人のためとなる自分のフィクションを作り上げましょう!

[]予約 18:38 予約 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 予約 - 西川純のメモ 予約 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 来年の8月、つまり1年以上先の講演予約が本日入りました。それも、2週間ほどの幅で日時の設定可能です。こうだと有り難い。

[]文例集 09:43 文例集 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 文例集 - 西川純のメモ 文例集 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 保護者の方にご理解頂くためには、いきなりライブを見せるのではなく、事前説明をすると有効だと思われます。その文例を書きました。HPの方に「手引き書」最終ページに付録としてアップしました。お使い下さい。以下が注意点です。

1)この文章をテキストファイルでHPにアップしようかとも思いました。これだけの文章を打ち込むのは大変ですから。しかし、あえてpdfファイルにしました。それは、皆さんお一人お一人の言葉で書き直して欲しいからです。「最初の語り」と同じく、自分の言葉にしなければ力がありません。もう一つ、この文章は保護者の方にも公開していることをお忘れ無く。

2)『学び合い』の基本ですが、全ての人にフィットする説明はあり得ません。それは保護者の方々への説明も同じです。全員を分からせる必要はありません。第一に、読んでくれると限りません。大事なのは、読んでくれて、分かってくれた保護者の方々を通して広げることです。(もちろん、子どもとも)

3)学級通信のコラムに使うにはかなり長いものです。意識して短くしようとしたのですが、限界です。むしろ、これを読んで頂けるように加えて下さい。私も保護者の一人ですが、我が子のことが書かれているかもしれない、我が子の写真が写っているかもしれないと思えば、学級通信は読みます。「1)」と関連しますが、この文章をわざわざ大幅に加工しなくても結構だと思います。『学び合い』に関しては「一日の長」が私にはありますので、どうぞ、ご活用下さい。しかし、それを皆さんのクラスの子どもの様子で膨らませて下さい。子どもの呟き、子どもの写真をふんだんに取り込んではいかがでしょうか?

追伸 Eさん、お求めの文章を最後に付けました。