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2009-02-12

[]楽をしましょう 22:29 楽をしましょう - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 楽をしましょう - 西川純のメモ 楽をしましょう - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教師の同志へ

 苦労して本を読む必要はありません。読んで楽しい本を読みましょう。つまらない研修会に行く必要はありません、楽しい研修会に行きましょう。吸収できないからつまらないのです。いくら牛には食べられたとしても、牧草を我々は食べられません。小中高で学んだ時期と違って、我々は毎日、毎日の仕事があります。吸収できないものを、吸収できるまで食べ続ける時間はありません。今、美味しいと思うものを食べましょう。

 徹夜して教材研究する必要はありません。早めに寝た方が良いに決まっています。たった1時間の授業のために、何日も睡眠不足で子どもの前に立つのは失礼です。プロの仕事とは、毎日の仕事を一定レベル以上に維持し続けることです。

 そんなことより、教師バカしましょう。親バカと同じです。教え子の自慢で花を咲かせましょう。教え子の作文や、教え子の写真を見せあいっこして自慢すれば良いんです。そして、「学校に行くのが楽しいね」と言い合いましょう。もし、苦しんでいる人がいたら、黙って聞きましょう。アドバイスしたとしても、結局答えの出せるのは当人だけです。そして、一人で聞くのではなく、みんなで聞ける集団を作りましょう。

 私は教え子のために、自らを犠牲にする教師を尊敬できません。ましてや、表に出ない家庭をないがしろにしていると予想される言動があると大嫌いになります。我々が第一に考えるべきは家族です。家族をないがしろにして、何が教え子でしょうか!そんな教師の教育論には無理がある。子育て放棄した母親の育児論ってあるとおもいますか!

 私の大好きなある実践者に「あなたのやっていることは、あなただけが出来ること。あなたが、それを当然のように書くと、そうしなければならないと思う人が生まれます。それを注意しなければ」と言ったことがあります。その方は、「でも、先生は出張で全国を回っているじゃないですか」と言われました。私は、「役回りで今そうだけど。あなたもそうだよね。でもはやく、そうしなくてもいいようになるよう準備しているよ。そして、そういう私たちが、苦労せずに楽しなければならないと声高に言わねばならないと思う。」と言いました。

 楽(らく)して、楽(たの)しんで、誇り高い教師人生を歩める道はあります!それを後輩に保証しましょう。それが我々の老後を保障します。

[]明日 17:42 明日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 明日 - 西川純のメモ 明日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明日は大阪で同志の方々と飲める。いっぱい自慢話を聞いてエネルギーを補給したい。

[]ぶれない 17:39 ぶれない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ぶれない - 西川純のメモ ぶれない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「スイカが大きすぎて丸ごと食べられない」と言われたら、「包丁で切って食べましょう」と言うでしょうね。「バットでたたき割りましょう」と言う人はいないでしょう。「ドアを引いても開かない」と言われたら、「押してみたらどうですか」と言うでしょう。木槌でたたき壊しましょう」とは言わないでしょう。もし、「あなたはいつでも、スイカが大きすぎるときには、包丁で切って食べましょうと言いますよね」とか、「あなたはいつもドアを引いても開かないときは押すことを勧めますね」と言われ、「発言にぶれがない」と褒められたらどうでしょうか?

 私は『学び合い』に対しての質問に対する応えは一貫してぶれません。今日、ゼミ生から褒められました。でも、当たり前のことを言っているだけです。基本的には「学校教育は大人になること、すなわち、多様な人と折り合いをつけて自らの課題を解決できる人になることを目的としている」と「子どもたちは有能である」という二つの考えの帰結です。たいていの人は、問題を複雑に考え、細かな点が気になりすぎです。しかしそうではなく、まず大づかみで現象を捉え、それを上記の二つの考えで解釈します。そして、その結論に基づき、細かいところの整合性をとればいいのです。そうすればぶれるわけ無い。

 もちろん、偉そうなことを言っている私も、私のクラスである西川ゼミに問題が起これば、問題を複雑に考え、細かなところを気にしてしまいます。人の子ですから。でも、その先には解決はないことは分かっているので、しばらくすると基本に戻ります。そして、罠にかからないように、知る必要のないことは積極的に知らないようにしています。そして、教師のすべきポイントに限って注意します。

 つまり、問題の全体像を捉えて、ことの軽重を素早く判断し、重要な問題にエネルギーを費やすべきだと言うことです。○さんへ