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2009-04-04

[]治国を去りて乱国に入る 07:49 治国を去りて乱国に入る - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 治国を去りて乱国に入る - 西川純のメモ 治国を去りて乱国に入る - 西川純のメモ のブックマークコメント

 3月ごろになるとゼミの現職院生さんの異動先が分かります。その中には「大変な学校に異動です・・・」と悩む人がいます。でも、「もっと大変な異動先は、良い学校だよ。もの凄い良い学校で評判で、前担任の評判もすこぶる良い、そんな学校だよ。だって、あなたが異動した後は、良くなる余地が無く、悪くなる方向しかないのだから。あはははは」と言います。みんなが酷い学校だと言われる学校ならば、良くなるしかないのですから。評判の良い学校も、評判の悪い学校も、実は同じなんです。統計の大数の法則によれば、どんな学校も凄い先生は少数、凄く悪い先生も少数、そして大多数は善意の普通の先生です。そして、子どもも同じです。

 ただし、例外があります。統計の法則に当てはまらず、一人で大きな影響を持つ人がいます。それは校長です。私の考えられる最悪の状況は、バカ校長の学校に異動することです。でも、大抵のバカ校長はポリシーはありません。良い結果を出し、「校長先生の指示の元にやりました」と言い続ければOKです。ところが、少数ですが誤ったポリシー(大抵は、集団管理に必須の『学び合い』の考えに反する行動を、子ども達ばかりではなく教師にも適用する)を持った校長がいます。それが最悪の状況です。残念ながら、その校長の在任期間の数年間はどうしようもありません。その場合は、首をすくめて無能のふりをしましょう。そして、保護者を味方につけて身を守りましょう。そして学校外に目を向けて、数年後の飛躍を期しましょう。日本の圧倒的大多数の管理職は有能です。少なくともバカではない。どの人がバカ校長であるかを知っている、大校長はいるものです。外に対して、発信しましょう。

 ということで、誤ったポリシーを持った校長の学校に異動ではない、圧倒的大多数の異動した同志へ。教師の『学び合い』を成立させて下さい。

 少数(おそらく皆無と信じています)の残念な同志へ。その中でも生きられるたくましさを得ましょう。我々はつねに繋がっています。

 異動した同志へ。期待しています。