■ [嬉しい]願いは一つ
昨日と一昨日、佐賀県多久市の西渓中学校と緑が丘小学校にお邪魔しました。両校とも全ての先生が全ての教科で『学び合い』を取り込んで実践をされています。地方の学校の子どもにありがちな「控えめ」な子どもはなく、実に活発に、自信を持って勉強していました。ま、それが子ども本来の姿ですから。でも、それをちゃんと授業中にも表出できるところが素晴らしい。
先生方の授業を見ると、昨年度より実践されている方と、本年度に異動された方の授業には違いがあります。そりゃそうだ。『学び合い』をいきなり見たら、変、と思うのが当然です。が、その方々も『学び合い』を実践しようとされています。これは校長の指導力と職員集団の凝縮力のたまものだと思います。私がワクワクしているのは、異動されたばかりの先生方が、本人は意識していないと思うのですが、本格的に実践すれば発展段階に直ぐに行きそうな先生方が多いのです。従来型であろうと『学び合い』であろうと、子どもは教師の心を見透かし行動します。愛と確信を持って語れば、子どもは凄いことをするのです。
先生方が悩まれていることは同じです。今まで多くの方々が悩まれたことを今悩まれています。それらに対して、一つ一つお話ししました。でも一番大事なのは願いです。目の前にいる子どもの一人も例外なく幸せにするためには、半径数十キロ範囲に悩みを相談できる仲間を数十人与えることしかありません。そのことは伝わったと確信します。
あと数年の内には、多久市の子どもたち一人残らず、多感な9年間、自分は見捨てられないという確信の中で育つ環境が成立するであろうことを確信しました。
佐賀を出発して福岡に移動します。本日は『学び合い』福岡の会です。