■ [大事なこと]リーダー論
テレビ局に就職することが夢の息子は放送委員の長をやっています。しかし、長になってから悩むことが多く、よく相談されます。それに対して、『学び合い』で応えます。代表的な対話は以下のようなものです。
息子:放送は視聴者のためのものだからプロ長(長のこと)はみんなにそういう番組をやらせるのだよね。
私:お前のアイディアをみんなにやらせることがプロ長の仕事ではないよ。プロ長の仕事は、お前が言った放送は視聴者のためにあるということをみんなに納得させることだ。みんなが納得したら、みんなが視聴者のための番組を考えてくれるよ。
息子:でもみんなの考えた番組が視聴者のためにならないとしたらどうするの。
私:みんなで話し合って決めればいいよ。視聴者のためだと言うことが分かっているみんなが話し合って決めれば、間違いは起こらないよ。
息子:でも、失敗したらどうするの。
私:みんなで決めたならばしょうがないじゃない。第一、失敗すると思っているのは誰?お前だろ?みんなの智恵より、お前の智恵の方が勝っていると思う根拠はある?みんなで決めたことを信じなさい。信じられなければ、みんなの智恵は生まれないよ。自分の智恵で勝負するのはせいぜいデェレクター止まりだよ。お前がなりたいプロデューサーや編成局長の仕事はデェレクターやADのやる気に火をつけることだ。あんまり自分がしゃしゃり出れば、火をつけられないよ。