■ [懐かしい]解析学概論
本日のゼミで、大学学部で読んだ高木貞治の解析学概論を見せました。研究室に戻って久しぶりに読み直しました。今では、まったくチンプンカンプンになっています。しかし、そのページをめくると色々なことを思い出します。
生物専攻の学生が独学するには大変でした。最初は撃沈です。その後、ラングの解析学概論、続解析学概論、線形代数学を読み、それから再挑戦です。一行を理解するのに1日を要したこともあります。でも、わかり始めると面白い。高校までの数学とは全く別の世界が広がるのにゾクゾクしました。鉛筆書きの書き込みに私の昔の筆跡が残っています。
今、数学で学んだことは殆ど残っていません。でも、数学が単純で美しいものであるという感覚は、今も私の中で生きています。教育研究でも、それは私の支えです。