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2014-07-02

[]アルジャーノンに花束を 22:28 アルジャーノンに花束を - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アルジャーノンに花束を - 西川純のメモ アルジャーノンに花束を - 西川純のメモ のブックマークコメント

 学校『学び合い』の時、先生方の『学び合い』の腑に落ち方は様々です。当然です。学力の向上はセオリー通りのフルの『学び合い』をその教科の全部でやる必要があります。しかし、腑に落ちていない方はしないでしょう。(失敗するからして欲しくない)しかし、幸い、週1度程度のフルの『学び合い』でも人間関係の向上は見られます。特に、最下層で苦しんでいる子どもたちにホッとする時間を与えることが出来ます。

 しかし、フルの『学び合い』と、な~んちゃって『学び合い』の違いが分からない人が主導するようになり、フルの『学び合い』を一度もしなくなると、そのひずみは最下層で苦しんでいる子どもに直撃します。そして、暴走します。

 そうなればクラスや学校は荒れます。それが私には見えます。それが分かっていても私には何も出来ません。そして、そのあれを産みだした人は原因を理解せず、責任を取りません。

 分かる人を増やすしか無いのです。苦しんでいる子どものことを思えば、寝られなくなります。

[]体験入学 21:15 体験入学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 体験入学 - 西川純のメモ 体験入学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教職大学院・西川ゼミを知るために体験入学をする学生さんが毎年います。今年も来ました。今日は学年ゼミと個人ゼミを体験し、明日は本学教職大学院の特徴ある教育実習を体験します。色々と話して、最後に学生さんが言ったこと「これって、大学院のパンフレットでは分からないことですね」です。そうです。来てみないと、凄さが分かりません。体験希望の方は連絡下さい。歓迎します。

[]おにぎりの会 20:05 おにぎりの会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - おにぎりの会 - 西川純のメモ おにぎりの会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 7月12日に飲み会があり、13日に『学び合い』おにぎりの会が東京であります。http://kokucheese.com/event/index/191475/

[]一橋高校 19:34 一橋高校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一橋高校 - 西川純のメモ 一橋高校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 7月29日に都立一橋高校で研修会があります。私も話しますが、『学び合い』実践者の発表があります。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/190533/

[]7月の出張 05:47 7月の出張 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 7月の出張 - 西川純のメモ 7月の出張 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今月の出張は以下の通りです。

5日:長野県総合教育センターで講演

9日:午後:福岡で民主党の九州全域の県議会議員さんの前で講演(午前にムネさんの教室を参観)

10日:長野市教育センターで講演

12日:長野県旭が丘中学校で講演(夜は東京の仲間と飲み会)

13日:東京で『学び合い』の会

14日:つがる市瑞穂小学校でゼミ生の飛び込み授業

15日:八戸市長者中学校で私の飛び込み授業

22日:民主党の全国の女性県会議員さんの前で講演

29日:都立一橋高校で講演

[]感動 05:38 感動 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 感動 - 西川純のメモ 感動 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、いきなり院生さんの前で十分間話すことになりました。私は基本的に話をちゃんと組み立てて話します。当意即妙は不得意なので困りました。その時、頭に思いついたことを書きました。以下のようなことを話しました。

 皆さんは授業中に感動したことがあるでしょうか?感動して涙したことがあるでしょうか?おそらく、部活や運動会、体育祭、特別活動ではあるかもしれません。でも、授業中に感動し涙したことがあるでしょうか?無いと思います。では、何故無いのでしょうか?

 それは人が最も感動する対象は人であり、人と人との営みだからです。授業においてそれが無いから感動できないのです。

 みなさんは何のために教師になったのでしょうか?計算が速くするため、大化の改新の年号を言えるようにするため、ではないはずです。だから、心ある教師は部活にエネルギーを注ぐ。しかし、それは邪道です。教師の仕事の本体は授業です。

 授業とはどうあるべきか?そもそも学校教育は何のためにあるのか?そのようなことは空理空論、建前論のように思われます。しかし、それに対して自分なりの考えを確立することは最も大事なことです。子どもは教師を何で判断するか?教材や発問、指導法でしょうか?違います。皆さんが子どもだった時を思い出して下さい。子どもは教師の人を見て、その人に心から従うか、否かを決めます。その時、そもそも、が大事です。

 現場は忙しい。「そもそも」をじっくりと考える時間は無いかもしれません。だから、この2年間の中で授業とはどうあるべきか?そもそも学校教育は何のためにあるのか?を考えて、自分なりの考えを確立して下さい。

追伸 後で修士1年の院生さんが「久しぶりに講義らしい西川先生の話を聞いた」としみじみと言っていました。ま、私の講義では、いわゆる講義はしませんから。

[]問題の先送り 05:38 問題の先送り - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 問題の先送り - 西川純のメモ 問題の先送り - 西川純のメモ のブックマークコメント

 何か問題が起こる時、とりあえず禁止する、というのが学校で行われることです。ラインが問題になると、携帯電話を禁止するという方法もその一つです。学校のインターネットを外部のWebにアクセスできないようにするというのもその一つです。

 しかし、それは子どものためにやっているのでしょうか?私にはそう思えません。我が身かわいさの小役人的発想のように思います。十歩譲っても知恵がなさ過ぎます。それらの対応策は問題の先送りに過ぎません。

 飲酒を子どもに制限することには合理性があると思います。何故なら、体が大きくなることによってアルコールに対する耐性が高まるからです。では、ネットに対する耐性は大人になれば高まるのでしょうか?そうは思いません。大人になってカルト宗教に引っかからない方法は、適度の宗教体験が有効であることが知られています。そのような経験が無く大人になってしまい、カルト宗教に接するとそれがカルトか否かが分からないのです。そして、保護者の管理下から離れていれば、それが暴走してしまう。私の大学の同級生にもそういう人がいました。結局退学しました。

 では、どうするか?教師の管理下で失敗させるのです。授業の中でラインを活用し、問題をわざと起こるような環境に置くのです。当然、問題が起こります。そして、それは教師の目の前で起こります。そこで子どもたちに問題を解決することを求めます。それによって問題が起こらない文化を創るのです。それが根治的な解決策です。『学び合い』のセオリーです。

 しかし、とりあえず自分が在任中は問題を避けたい、と思うのが常です。