■ [大事なこと]嫌な質問
明日、2冊の本が発売になります。詳細は以下をお読みください。
http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20150206/1423225358
この2つの本は非常に変わった本です。
入門書です。だから、すぐに使えるノウハウを、会話形式で優しく書いています。だから、すぐに使えます。本の大部分は『学び合い』を持ち出さずに説明しています。だから、一斉指導でもすぐに使えます。この本の通りにやれば、NRTは10ポイントは上がります。『学び合い』だったらそれ以上上がるでしょう。以前、学校からそれを求められたとき、「本の通り」にやったら24ポイント上がりました。嘘みたいでしょ?読めば分かります。
ただし、本の通りにやったら、という限定付きです。
何故なら、本の通りにやるためには、多くの教師が無意識に逃げている問いに直面しなければならないからです。それは「学力って何?」という問いです。たいていは、熱く語られる割には、綿密に議論されることが殆どありません。たいていは「あるべき論」に基づいていたり、学術的な根拠を持たない当人の数少ない経験を過度に一般化した論です。
本の中では、頭の良い小学生でも分かる程度の事実と論で書きました。だから私の論の瑕疵を見いだすのは困難でしょう。何故なら、ありませんから。そうなると、「学力って何?」に直面しなければならないのです。
この本で読者の方に問いかけている、嫌な問いとは『週に数時間で獲得できるようなものが、あなたの考える「学力」なのですか?』なのです。みなさん、どうでしょうか?
不快に思う方も少なくないと思います。私の考えに同意される方も、反対される方も、是非、この問いに自分なりの根拠ある答えを得るべきです。それが無い限り、学力は上がりませんし、日々の授業は迷走します。そして、これを乗り越えない限り、『学び合い』の初級段階を超えることは出来ません。
入門編の顔をした中級編なのです。