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2015-10-31

[]原因 15:43 原因 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 原因 - 西川純のメモ 原因 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 事務職の充実は大事なことだと思います。

 http://www.sankei.com/politics/news/151030/plt1510300031-n1.html

 でも、事務職を充実しても、教員を充実しても、それらがへとへとになるまで事務量が増えてしまうでしょうね。公務員とはそういうものです。

 「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」というパーキンソンの法則があります。役人は部下が増えることを望み、そのために仕事を作るのです。

 ですので、そもそも事務量を減らすという方策の方が本質的だと思います。

[]生きる 15:26 生きる - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 生きる - 西川純のメモ 生きる - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教育は職業教育では無い。

 大学は学問を追究するところ。

 そういうことを言う方の善意は分かる。しかし、ムカムカする気持ちもある。

 「あなたは、苦しんでいる人にそれを言えるのか?」と。

 きっとそういう人は幸せな人生を送り、幸せな人生を送った人とだけつきあったんだろうな。もしくは、信じられないほど鈍感で無神経なのだろう。

徒然草の 第百十七段に以下があります。

友とするに悪き者、七つあり。一つには、高く、やんごとなき人。二つには、若き人。三つには、病なく、身強き人。四つには、酒を好む人。五つには、たけく、勇める兵。六つには、虚言する人。七つには、欲深き人。

上位3つにあたります。

[]何故急がなければならないのか? 15:13 何故急がなければならないのか? - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 何故急がなければならないのか? - 西川純のメモ 何故急がなければならないのか? - 西川純のメモ のブックマークコメント

 しつこく書きます。

 小中高の先生方は教え子の一生を台無しにするか否かを決めていることを分かって欲しい。

まずはエリートに関して。

 今後のトップ大学はアイビーリーグ化するために、アイビーリーグの試験をします。つまり高校3年間の過ごし方を評価します。つまり、高校1年の段階からきらりと光るエビデンスを積み上げなければならない。つまり高校の先生方は、トップ大学に「この生徒はひと味もふた味も違う生徒です」と売り込むには何が必要かを知っていなければならないのです。そして、子どもは高校1年からそれに向かって行動する。つまり、中学校の段階で育っていなければならない。つまり、予備校の教師みたいに入試問題の傾向と対策に長けているだけでは駄目なのです。

 さて、そんなことに対応しなければならない高校はどんなことをするでしょう。大学と同じことをします。つまり、中学1年の段階からきらりと光るエビデンスを積み上げなければならない。つまり中学の先生方は、トップ高校に「この生徒はひと味もふた味も違う生徒です」と売り込むには何が必要かを知っていなければならないのです。そして、子どもは中学1年からそれに向かって行動する。つまり、小学校の段階で育っていなければならない。つまり、予備校の教師みたいに入試問題の傾向と対策に長けているだけでは駄目なのです。

 さて、こんなことを公立の高校・中学校が対応するわけない。対応する私立との差は悲惨な状況になります。そうなってから県教育委員会が指導します。つまり、その間に公立学校に進学する子ども達が悲惨です。エリーとなる機会を奪われるのです。

さて非エリートに関してはどうでしょうか?

 中学校の先生方は、とにかく進学させようと必死です。ただ、進学先のイメージは現状の雇用社会と一致しないモデルで進路指導します。結果として、トップ高校の次、次の次の学校に進学させるでしょう。でも、卒業しても就職先が無い。そして非正規雇用に流れる。その子達が悠々と合格できる職業科高校に進学させれば正規雇用になったのに。

 中堅高校の先生方は、とにかく進学させようと必死です。ただ、進学先のイメージは現状の雇用社会と一致しないモデルで進路指導します。結果として、偏差値60以下の大学に進学させるでしょう。でも、卒業しても就職先が無い。そして非正規雇用に流れる。そして奨学金という借金のために自己破産する。その子達が悠々と合格できる職業科高校に進学させれば正規雇用になったのに。そして、数百万円の借金を背負わなくてよかったのに。

 そして、全ての子ども達の未来。

 圧倒的大多数の子どもは非正規雇用になるか、正規雇用になったとしても中高年までに倒産の憂き目になる。さて、そこで再雇用されるか否か、生活保護を受けられるか否かは、仲間を持っているか否かなのです。ところが、その視点で教育を考えられる教師が圧倒的に少ない。

 私は餓死、孤独死の可能性のある子どもの数は、2割から3割と見込んでいます。実は、今の20代もその程度ですから、今の子ども達の半数はそうなるかも知れません。

 ま、大げさなことを行っていると思う人が大部分でしょう。でも、そう思う人は、各種の雇用統計を調べてください。そして、日本のGDP予想も。でも、見ないだろうな~。人ごとだから。きっと、自分の子どもや孫がその状態になったとき気づくのでしょう。そして、自分は無罪で、政府の無策を呪うのでしょうね。

[]岡山の会 08:29 岡山の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 岡山の会 - 西川純のメモ 岡山の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

11月14日に岡山で『学び合い』の会があります。お誘いします。

http://kokucheese.com/event/index/323862/

[]評価 07:09 評価 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 評価 - 西川純のメモ 評価 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大学人の自分の首を絞めることになるけど・・・データ(http://www.mhlw.go.jp/topics/2010/01/tp0127-2/dl/24-02.pdf)を見ると考えます。

 高校の壁には学部を横軸、偏差値を縦軸にし、各大学名が書かれた表があります。あの縦軸を独立法人日本学生支援機構の奨学金の返済滞納者の率で表したらどうかと思います。

 偏差値とは違う軸で並べることによって、劇的な変化があるのではないでしょうか?他のデータでもいいのですが、奨学金の返済滞納者の率だったら、技術的な面から言えば独立法人日本学生支援機構が直ぐに出せるデータです。大学にとっては核兵器並みの威力があるでしょう。それ故に、出さないと思いますが。

[]ジョブ型 06:46 ジョブ型 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ジョブ型 - 西川純のメモ ジョブ型 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 子どもたちが不幸にならないためには、早くジョブ型教育機関を充実させる必要があります。その意味で高等教育機関の改革は大歓迎です(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo13/gijiroku/1363280.htm)。しかし、一筋縄ではいかないでしょうね。何故なら、ジョブ型教育機関を成功させるか否かは、スタッフの確保にかかっています。極論すれば、それだけと言っていい。理論に長けた人は山ほどいます。実践に長けた人は山ほどいます。しかし、理論と実践に長けた人は本当に少ない。

 多くの大学はスタッフの横滑りで新組織をつくるでしょう。生首は切れませんから。しかし、今まで理論と実践の両方あることを評価することはないのですから、大学人は理論に長けた人で構成されています。そして実践に長けた人を現場から求めたとしても、現場も理論と実践の両方あることを評価していないですから、実務家は実践に長けた人で構成されます。だから、「理論に長けた人」と「実践に長けた人」でスタッフは構成されます。

 そして両方の人が役割分担して、理論に長けた人が理論を教え、実践に長けた人が実践を教え、学生がそれらを融合せよ、という形になります。しかし、これは無茶です。そんな程度で理論と実践が融合できるぐらいだったら、教える側の「理論に長けた人」と「実践に長けた人」が「理論と実践に長けた人」になり両方の業績を上げられるはずです。ところがそれが難しいのですから、学生にそれを求めるのは無茶です。

 だから理論と実践に長けた人を養成しようとするならば、理論と実践の両方に長けた人から、その人の中で融合したものを学生に教えなければならない。

 しかし、いまのところ「理論に長けた人」と「実践に長けた人」でスタッフは構成されるようになっています。ま、現状に合わせたものですが、絵に描いた餅のような教育機関になるでしょう。

 ま、いつも通り、とりあえずつくらせて、ダメなところは潰すという常套手段をするのでしょう。権限に限界がある官庁が出来る唯一の方法ですから。

 しかし、専門学校や大学での改革が議論されていますが、高校の話がないのが残念です。私は早くしっかりした職業高校を生みだし、無意味な大学進学を減少させることが不幸な子どもを生みださない直近の課題だと思っています。ドイツのデュアルシステムを本格的に取り組める高校は出来ないのかな~

[]教師 06:25 教師 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教師 - 西川純のメモ 教師 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教師を三十年以上やって感じること。

 教師は教え子を変えられない。出来るのはその子の中にあるものが出るのを邪魔しない。

 若い頃は、自分の願った姿に育つようにしました。たしかに育ったように感じたこともありますが、私の管理下から離れるとそれらは消える人がます。逆に、私がたいして何もしなくても私が望んだ姿に育ち、私の管理下から離れてもその方向性成長する人がいます。結局、私が育てたと思うのは誤解で、その人の中にあるものが出るだけだと悟りました。だから、私はあまり縛らず、私の望まない方向に成長してもそれを容認します(もちろん法の範囲内)。その子の人生に責任を負えるのは当人だから。

 その代わりに集団は教師がなんとでも出来ます。それによって当人の持つものが出やすくなります。だから、それが教師の仕事だと思っています。が、これとても教師の管理下からはなれれば消えます。校長が代わると職員室が変わるのと同じ理屈です。

 でも、教え子の将来を確かなものにしたい。これは社会を変えるしかない。だから、私がやるべきこと、私だから出来ることをする。だから気が狂ったように本を書いています。私は教師という安定した職に就こうとしている、就いている教え子が餓死、孤独死しないかを本気で心配しています。だから小中高の先生がそれを心配しない状態を早く変えたいと願っています。小中高の先生方は私の十倍以上心配しなければならない。

 昨日、あるゼミ生から聞かれ、考えたことです。