■ [大事なこと]スキルチェンジ

教員養成系大学の教員はスキルチェンジを求められています。今まで設置審、免許法で守られていた自分自身のベースとなる学術で生きていけなくなります。そして専門職大学・専門職大学院に移行するとき、学校現場の実務とのつながりを持てなければなりません。その時、決定的に欠けている経験は何か?を考えてみました。
それはチームプレーです。小中高の教員は職員室を経験しています。否応なく、チームプレーを学ばなければ生きていけません。ところが大学の教員は個人商店です。特に教員養成系大学の場合は、教授-准教授-講師-助教というユニットはありません。その人の専門を評価できる人はその人しかいなくなります。結果として、その人の専門に関してはアンタッチャブルになります。大学教員には個室が与えられ、その中でずっといます。全員では無いですが、多くの教員は、隣の部屋の人と話すとき、電話を使うのです。(これにはビックリしました。)
これではチームプレーを学べません。もちろん、チームプレーを出来る大学教員もいます。その違いを判断するのは容易いことです。チームで獲得した論文や科研の業績が有るか無いかです。
■ [大事なこと]私学

私立の中等学校の「偉いさん」向けに講演をすることのオファーがありました。その時の講演のためのメモです。つまり、多くの方には意味が無く、私の備忘のためというのが主たる目的です。
「公立学校に比べて私立学校の学費は高い」、「子どもの数は減る」、「進学率は上限に達している」という事実を前提にするならば、現状の私立学校の半数以上は遠からず経営が行き詰まるであろうことは明白のように思います。
その中で私立学校、そしてそこに勤務する教員が生き残るためには何が必要か?
大都市圏の場合は、ニッチェを見いだし、そこに特化することですね。例えば、群馬県の太田市の外国人労働者は多いです。そこに勤めたことのある人から聞くとかなり大変のようです。しかし、それを売りにすることもあり得ると思います。そのような外国人労働者の師弟に関して公立並みに安く学べるようにするのです。(そのために、国及び会社に働きかけて予算を獲得する)そして、インターナショナルな環境で育ち、海外大学への進学をメインする私立学校なんかが、ぱっと思いつきます。出来ない理由、難しい理由はあるでしょう。でも、それぐらいのことをやらねば生き残れないと思います。
もう一つあります。
子どもを3年間、もしくは6年間の顧客とするのではなく、一生涯の顧客にするのです。卒業後のアフターサービスはもちろんのこと、OB・OGの師弟の教育相談にものるのです。在学中のその学校の教師との信頼関係を武器にします。これは異動がない私立の強みを活かすものだと思います。そして、そのような信頼関係を結べる教員が生き残れます。