■ [ゼミ]欲

学部の指導教官の石坂先生から「高校までは学びたくない人も教えてもらえる。大学は学びたい人が教えてもらえる。大学院は学びたい人も教えてもらえない」と教えてもらえました。それが正しいと思います。
今、大学の教員として裏の意味も分かります。「高校は全員にそこそこ教えてもらえる。大学は一部に教えてもらえる。大学院はごく一部にもの凄い可能性を与えてもらえる」と。
西川ゼミに所属すれば、ものすごい可能性があります。全国のゼミの中で我がゼミの学生のみが享受できる可能性があります。普通の見方と違うものの見方を学べます。その見方で実際に実践する機会を得られます。そんなことを面白いと思う、日本中の人とつながれます。
が、それをゼミ生に強いません。
大学教師を三十年以上務めて分かったことがあります。「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」ということです。ゼミ生ごとに欲が違います。教師として、その欲にあったものを与えれば良いと思います。というか、それしかない。では、適量はどうやったら分かるでしょうか?全員に等しく、可能性を提示します。欲ある人は、求めます。欲の無い人はスルーします。
若い頃だったら、全員にその欲を喚起したいと思いました。でも、今は、それぞれがそれぞれの幸せがあると思っているので、強いません。
追伸 欲ある人に、ありとあらゆるアドバイスが出来ます。が、私がドキドキするほどの欲をぶつける人は少なくなっています。ま、そのおかげで心穏やかに過ごせます。
追伸2 ちなみに研究者になりたいと、私に言えば、私は全く別人になります。でも、そう言った人の殆どを教授ししました。ま、思いつきで言える人ではないことを分かった人が言いますから。
■ [親ばか]ビデオ

親ばかの先輩として、小さい子どもを持つ方々にアドバイスです。
1) ヴィデオカメラ買うこと。安くて良いです。高いやつを使い切れません。
2) だらだら写すこと。運動会などでヴィデオを記録するのが一般的ですが、そんなのつまりません。お勧めは、毎日、食事時を記録することです。食事の脇に三脚につけたヴィデオカメラを置いて、記録すれば良いのです。理由は運動会で子どもを写せるのはごく短期間です。が、食事時は1時間ぐらい記録できます。それも、ずっと動かないので三脚でヴィデオカメラで固定できます。つまり、苦労がないのです。そして、そこに映る普通のものが、あとから思えば凄く意味があります。たとえば、「あ~、あのころは、あの服を着ていたね」、「スプーンを使えるようになったね」、そして、夫婦の会話も記録されているので、「あのころは・・」です。
3) この記録が我が家には膨大にあります。この記録が宝です。老後は、そのビデオをだらだらと見たいと思っています。流しっぱなしでも数週間分はあります。が、その記録をなくしたら大変です。もちろん、ミラーリングしているHDに貯めているのですが、不安です。全てをクラウドに貯めています。従って、日本が核攻撃を受けても大丈夫。
でも、そのままの映像データをクラウドで貯めたら大変です。幸い、色々なソフトがあります。私が使っているのは、結婚式の映像記録を加工するソフトです。これを使えば、画像鮮明のままで容量を大幅短縮です。
若い方へ。オジサンの言っていることを守った方が良いですよ。クラウドに貯められている映像は、我が夫婦にとっては数億円の価値があります。ふぉふぉふぉ