■ [大事なこと]白々しく
もし、小中高、そして予備校の成績上位層が、教師が何か喋るたびに「結局、○○なんでしょ」と言ったらどうなるだろう。彼らは「落ち」を知っている。でも、教師をおもぱかって黙っている。白々しく。
■ [大事なこと]レベル
職業柄、東京大学出身者と関わることは少なくありません。そこで気づくのは「別の生物」であることです。あ、多くの面では同じですよ。でも、課題解決のアプローチが、ものすごく要領いいのです。それで分かります。「あ、こいつらは受験で勝つな、と」と思います。もちろん、社会での勝負は別です。が、受験では別格です。
教師の皆さん、自覚しましょう。我々の多くは東京大学には入れません。我々は成績「上の中、下」から「中の上」にいます。
さて、そのような教師が東京大学、それに準じる大学の受験勉強を指導できるか?出来ません。そこに入れるのは、東京大学に入れる人が、自分でやるしかないのです。東京大学に入れない人が、自分の思う「いいこと」を強いることは、東京大学には入れる人にとって迷惑なのです。
東京大学に多くの生徒を送り込んでいる高校は、生徒に任せます。
教師が一生懸命にやって入れるのは、偏差値60~65レベルまでです。
そんなことも分からない進学校、予備校の教師と、それに強いられている生徒が不幸です。
追伸 典型的なのは、自分が教える時間が長ければ、いいと思っている。でもね。トップを狙う生徒は、ほっておいた方がいい。ほっとおいても勉強するようにする。それは全生徒において同じです。宿題の数を多くすればいいと思っている。貧困です。
追伸2 わかりやすい例
高校野球の監督(優勝経験が何度もある人も)が、一人の生徒を個人指導したら「イチロー」になるか?
なるわけない。
そこそこのプロ野球選手にはなる「かも」しれないが。
「イチロー」になるにはほっておくことです。
追伸3 東京大学の学生は五教科全てにおいて偏差値60以上をキープしなければなりません。
教師の中には、ある教科で偏差値65以上であるから、教えられると思っている人がいます。
でもね、そんなのは本を読めばいい。
大事なのは勉強の仕方なのです。
成績中の上では教えられません。
■ [大事なこと]転ばぬ先の杖
多くの方には「またか」と思われるかもしれませんが、再度申します。「みんなで取り組む『学び合い』入門」を読んでください。
本日も『学び合い』を実践している教師からのお悩み相談を受けました。「みんなで取り組む『学び合い』入門」を読んで、その通りにすれば悩まずにすんだことです。
『学び合い』に対して「大丈夫だろうか」と思う保護者がいても当然です。でも、最初に最低限の説明をしていれば、とりあえずは見守ってもらえます。その間に結果を出せば理解してくれますし、支持してくれます。
しかし、その最初の説明をしなければ、「大丈夫だろうか」という気持ちが大きくなります。そして、我慢できなくなって教師に言う段階になってしまうと、その保護者を説得するのはかなり困難になってしまうのです。
私としては「『学び合い』ステップアップ」、「週イチで出来る!アクティブ・ラーニングの始め方」、「『学び合い』を成功させる教師の言葉がけ」、「みんなで取り組む『学び合い』入門」、「学力向上テクニック入門」の5冊を読まないで『学び合い』を実践することは勧めません。今、実践されている方で、これらの中の1つでも読んでいないならば、直ぐに読むことを勧めます。
これらの本は、先人が地雷を踏んでしまい、痛い思いをした蓄積の中で整理されたノウハウがあります。痛い思いをしたくないならば、直ぐに読んでください。