■ [大事なこと]ダイナミック
KDPの面白いところは、読者からのアドバイスにより直ちに修正し世に出せる点です。出版社の電子本ではこれが出来ない。出版社の電子本の場合、書籍の改訂の際についでに行われるのです。
■ [嬉しい]強み
色々なところで、「西川先生の本を読みましたが、何故、あそこまで現場の実態をご存じなのですか?」と聞かれます。理由は人的ネットワークです。eポートフォリオ本にもそれを感じましたが、経営本にも感じます。ありがたいと思うと同時に、凄いと思います。
■ [大事なこと]次元
あまり書くと「西川先生は、自分の思った以外のことは認めないんだ」なんて言われるのが癪だから黙っていますが、たまにはいいでしょう。ネットを見ると「『学び合い』+○○」のようなハイブリッド型の『学び合い』を構想している方がいます。それを見ると、「あ~、テクニックレベルなんだな」と思います。『学び合い』のテクニックは強力です。子どもたちが関わる場面を含む教育実践だったら、ほぼオールマイティに使えます。しかし、その効果は限定的です。
協働学習でも、学びの共同体でも、イエナプランでも、何でも、「一人も見捨ててはいけない」ということを入れた瞬間に、『学び合い』化します。これの教育効果を上げるためには『学び合い』の学校観、子ども観で見直す必要があります。そうすると無駄、邪魔なところが見えてきます。それを捨て去ってしまうと、今の『学び合い』になってしまうのです。
つまり、次元が違うのです。
■ [う~ん]勝ち組
今後の子どもが獲得すべき能力は何かという本が多いですね。私の本もその一つです。それらを読んで感じるものがあります。いわゆる勝ち組の人、頭の凄くいい人の書いている必要な能力は、日本の子どものごく一部しか獲得できないものだと思います。一人も見捨てたくない私には、それが嫌なのです。
■ [大事なこと]最大のテクニック
『学び合い』の最大・最強のテクニックは何でしょうか?
私は「一人も見捨てない」だと思っています。まあ、正確に言えば、「一人も見捨てないことは自分にとって得である」であり、もっと正確に言えば、「一人も見捨てないことを諦めないことは自分にとって得である」です。もっともっと正確に言えば、「一人も見捨てないことを掲げ続けることは自分にとって得である」なのです。
さて、何故、「一人も見捨てない」が最大・最強のテクニックなのでしょうか?
『学び合い』が機能するためには、集団の2割(その多くは成績上位者)が馬車馬のように頭と体を動かしてくれるからです。その子達は「得」だから頑張ってくれるのです。もし、教師自身がそれを信じられないとしたら、その子達が動くわけ無い。
今まで色々な入門者と接してきましたが、そこが分かれ目です。もちろん、全ての人が最初から「一人も見捨てない」を信じ切れるか、それも事実と論理で信じられるとは思いません。しかし、「一人も見捨てない」を素敵であると思う人はいます。「一人も見捨てない」は教師の義務だと踏ん張れる人はいます。そして、自分の能力はこの程度だから「一人も見捨てない」を掲げた方が「マシ」、「かなりマシ」と理解出来る人はいます。
「一人も見捨てない」を前面に出さなくても、即ち、「得」を語らなくても、2割の子どもが不満に思わせないような授業力のある方は、もしかしたら『学び合い』を成立させられるかも知れません(かなり危ういですが)。一般の教師がそれが出来るとは思えません。
■ [嬉しい]脱稿
12月16日に会社経営の『学び合い』の本を書きたいと書きました。それからeポートフォリオ本に集中していたため手を付けられませんでした。それを12月26日の深夜にアップし、その後、微調整を繰り返してきました。それが一段落したのは12月29日です。それから書き始めて3日間で書き上げました。これから推敲期間に入ります。でも、年内に脱稿できてホッとしています。
■ [お誘い]改訂
「緊急提言eポートフォリオ構築法(https://amzn.to/2AqrM1V)」に関して、落合道夫さんのご指摘により誤字修正をしました。謝辞に落合さんの名前を加えました。
昨日も書きましたが、これって電子本ならではです。
もし、修正すべき点があれば、他の電子本もよろしくお願いします。電子本は読者と一緒になって作り上げる本です。
なお、最新版でご確認下さい。修正済みもありますので。