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2019-02-02

[]誠実 21:51 誠実 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 誠実 - 西川純のメモ 誠実 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は仕事の関係に関して、誠実を求めます。そして、私は誠実であることを自分に課します。

 大人の付き合いに関して、誠実とは何か?

 第一に、納期。第二に、質です。

 納期が守れない人の質があったことは、一度もありません。

 だから、私に仕事を頼んだ人に問います。一度たりとも納期を守れなかったこと無いですよね。私は私の誠意が疑われることを恐れるからです。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20190202/1549111906

[]基礎的・基本的学力 21:43 基礎的・基本的学力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 基礎的・基本的学力 - 西川純のメモ 基礎的・基本的学力 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私のゼミ生から「西川先生、基礎的・基本的学力は何ですか?」と聞かれます。言下に「無い」と言うとビックリします。おそらく、その方のイメージする「基礎的・基本的学力」と私のイメージする「基礎的・基本的学力」は重なるモノは多い。でも、全部一致するわけではありません。

 例えば、数学しか能力が無く、でも、数学の能力は凄い人はいます。ウイナー、岡潔のような人です。その人たちに、古文を学ばせる必要がありますか?そんなことせずに数学に没頭させてはいかがですか?それが個別最適化する教育の実像なのです。

 もっとも大事な視点は、「基礎的・基本的学力」の主語は文部科学省、中央審議会か、当人かです。

 個別最適化の主語は文部科学省、中央審議会か、当人か。

 です。

 個別最適化という言葉の意味を分かっているのでしょうか?

[]族類似 21:26 族類似 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 族類似 - 西川純のメモ 族類似 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 皆さん、族類似という言葉を知っていますか?元々はウィトゲンシュタインが言い出したことですが、私は認知心理学で学びました。かっこよく言えば、自然概念はそれらすべての外延の共通する内包は無いことを示しています。

 ウィトゲンシュタインはゲームを例にして説明しています。みなさん、皆さんの知っているゲームの共通するものは何ですか?考えてみると無いでしょ?共通するのは、勝ち負けがあり、楽しみのためにやるモノです。また、椅子を考えてみてください。これまた無いでしょ。足が4本のモノもあれば1本のモノもある。まあ、座るモノですね。でも、儀式用のためにある椅子もあります。犬を考えてください。これまた無いでしょ。目が二つ、四本足を共通点に上げれば、これは猫も同じですよね。

 我々の持っている概念は族類似によって特徴付けられているのです。

 長々、前振りをしましたが、「基礎的・基本的な学力」もそうなのです。

 みんな、みんな一人一人の「基礎的・基本的な学力」を持っています。しかし、その共通する内包は無いのです。あるのは「基礎的・基本的な学力」という緩い幻想です。

 問題は、学習指導要領は内包がないので、外延で示そうと思います。が、関係者の全ての外延を網羅するの百年の学校教育でも足りない。この状態では個別最適化した教育は不可能です。

 「基礎的・基本的な学力」は個別最適化する、と文部科学省が気づいて欲しい。

 無理だったら、気づく省庁が担当することになります。我が国は個別最適化する教育にシフトしないと生き残れないから。

[]一人思考 19:24 一人思考 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一人思考 - 西川純のメモ 一人思考 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ネットサーフィンすると、未だに『学び合い』をすると一人で考える時間がとれないというコメントが流れます。ま、本を読んでないからですよね。(ただし『学び合い』と書いていました)

 困ったもんです。

 今の授業で一人で考える時間を与える場合、「さあ、まずは一人で考えて」と考えさせます。そして、5分ぐらいたったら「さあ、相談してもいいよ」とします。しかし、子どもたちは多様です。一人で考えて自分の考えがまとまるのが1分の子もいます。その子にとっては4分の無駄です。いや、そもそも教師が答えて欲しい答えを知っている子どもがいます。その子は5分無駄です。7分必要な子がいます。その子はあと2分で自分なりの考えがまとまるのに、途中で切られます。おそらく、その子は最初から「無理」と思って考えないでしょう。そして、「さあ、相談してもいいよ」と言った途端、人の考えをコピーします。

 では、何分にしたらいいのでしょうか?

 さらに言えば、いつ、その時間を設けたらいいでしょうか?自分で考えるには、そもそも、何を考えるべきかを理解しなければなりません。これは人それぞれです。

 つまり、一人一人違うべきなのです。自分が一人で考える時間をいつ、どれだけとるかを決めるしかありません。

 我々は『学び合い』での子どもの会話を全て記録します。具体的には全ての子どもにICレコーダーを装着し、記録し、分析するのです。

 その結果、1校時中に子ども同士が話し合う時間は5~7分です。つまり、約30分は一人で考えているのです。そして、必要なとき、話し合うのです。

 ということを実証的データで保証した上での『学び合い』です。

[]商品価値 07:07 商品価値 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 商品価値 - 西川純のメモ 商品価値 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 その職場において自分の商品価値を高めれば、いくらでも強気に管理職に交渉できます。私は三十年以上、自分の商品価値を高め交渉して、多くを勝ち取りました。

 職場も、結婚も、換えても変わりはありません。そして、あらたな職場は、大変です。新規採用の時を思い出せば自明です。それだけのメリットがある場合にのみ有効です。今が駄目だからという理由は愚かです。

[]ブラック 06:56 ブラック - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ブラック - 西川純のメモ ブラック - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教員の労働環境がブラックであることの認知度が高まっています。でも、そのブラックを生み出している多くは、自分自身です。ようは「嫌です」と言えばいいだけ。それに関して法が守ってくれます。どんな管理職でも超勤4項目を持ち出し、「職務命令ですか?文書で出してください」と言えばいいだけのことです。

 それに、今の学校、教育委員会にとって「勤務時間が終わったら帰って、3月31日まで務める教師」と「勤務時間外も働いてくれて、年度途中に退職する教師」とどちらがいいかを問えば、圧倒的に前者を選びます。

 辞めるぐらいの覚悟と環境だったら、「職務命令ですか?文書で出してください」と言えばいいだけのことです。自殺した人に対して「死ぬぐらいだったら、辞めればいいのに」と思うのと同じです。囚われから逃れなければ。