■ [大事なこと]校長

麹町中学校の工藤校長のやられた改革に注目が集まっています。
でもね、日本の校長先生は全員やれることなのです。
学校教育法、施行令、施行規則を全部読めば分かりますが、学校の教育の基本的な責任は校長なんです。教育委員会の指導があるという規定はありますが、法規に反しない限り、お願いは出来ますが、命令は出来ないのです。
工藤校長が凄いのではありません。日本中の校長が出来ることをしただけなのです。
■ [大事なこと]戦略

ある学問領域で勝ち続けるのは天才のみです。しかし、私は天才ではありません。どうやったか?大きな本屋で自分の専門の棚の隣の隣の棚を見ます。そこで入門書を読むのです。その分野では一般的に認められているけど、私の専門では知られていないことを学びます。そして、自分の専門に置き換えたらどうなるかをシミュレートするのです。
私の場合は、それは認知心理学でした。
『学び合い』にシフトする過程で人類学、猿学、経営学に移行しました。
教育でものを書いている人の99.99%は面白い授業、分かりやすい授業にとどまっています。学術研究だったら興味・関心、テストの点数に変わるだけです。もちろん、もっと難しげな言葉に変わりますが、結局、面白い授業、分かりやすい授業と同根です。
私は参照しているもの、それによって創り上げた思考回路によって異なる研究を考えることが出来ます。その結果、この三十年以上、ブルーオーシャンで生きていけました。
追伸 大学院時代、毎日13時間、机にかじりついて本を読みました。コメニウス、ヘルバルト、ペスタロッチ、ピアジェなどの古典を読みあさりました。結果、蘊蓄を語るには有効ですが、論文を書くには役に立たない。これは今の自分に役に立っています。相手が言っていることを見定めるために。