『学び合い』の漫画本(https://amzn.to/2vggI7u)が発売になりました。この本の特異性に関してゼミ生は分かっていると感じることがありました。
西川ゼミの学生さんの中には、私の本を買って読む人がいる一方、殆ど買わずにすませる学生さんがいます。これは自然だと思っています。だって、『学び合い』のテクニックだったら、それを知っている集団の中にいるのですから、耳学問で十分です。これからの社会のことだったら、私と議論すればいい。だから、本を読まなくても、まあ、大丈夫です。
最近、ある学生から漫画本を著者割引で手に入れられるかと聞かれました。私はゼミでとりまとめてくれれば対応するよと言いました。私の頭の中では、「意識高い系」の学生が注文するのだろうと予想していました。ところが、ゼミ生の大部分の学生が注文したのです。これにはびっくりしました。しかし、納得しました。
今回の漫画本は自分が読む本である以上に、教え子が読む本です。あの本をクラスにおいておけば、集団をリードする数人の子どもは「必ず」読みます。これは小学校1年生も高校3年生も同じです。あの本には、かなりレベルの高い学級経営を実現した実践者のクラスで実際に起こったことを書いています。それを読んだ子どもたちは、自分たちが学んでいる『学び合い』がいかなるものであり、どこまでの集団を目指しているかを自然に学ぶことが出来るのです。
自分が学ぶだけだったら、本屋の立ち読みでも大丈夫でしょう。しかし、自分のクラスの子どもたちに読ませるには買わなければなりません。それをゼミ生は理解しているのだと思います。