私は日本全国の『学び合い』実践者からの様々な相談を受けます。同時にゼミ生からの質問を受けます。でも、両者は全く違います。
実践者の相談は『学び合い』を実践しての問題を解決するためのものです。でも、ゼミ生は殆どありません。皆無ではありませんが、どうすべきかは分かった上で、周りの人にどのように説明したらいいかであって、子どもに対してどうすべきかは殆どありません。
理由は、子どもにどうしたらいいかは本に書いていることをやればいいだけのことです。分からなくても、分かる人と繋がっているから。例外は、忙しすぎてギリギリの状態です。ゼミに入って1年もたてば、私のアドバイスが、頭の中のミニ西川がしてくれますから。このミニ西川がゼミに入る意味です。
一方、その段階を超えたゼミ生が私に聞くこと、そして、多くの『学び合い』実践者が聞かないことがあります。
第一に、私の「おっさん」としての生き方です。ゼミ生から見える私は悪戯すきのおっさんです。でも、幸せそうです。そして、社会的に見れば実績がある。そのギャップを埋めるのは何かを知りたいのです。
第二に、私の頭の中です。私はぶっ飛んだことを発言します。しかし、徹頭徹尾、学術研究に基づくものです。だから、その基礎となった実証的研究や、様々な本を紹介します。ゼミ生とはその本を読んでの議論をします。
以上が、遺失利益を含めて数百万円と、2年間という貴重な時間の対価です。
最近、ゼミ生が動画に力を入れています。日本を変えるためなのでしょう。まあいいです。彼らが考えることが一番いいにきまっています。