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落語

 多くの人にはどうでもいいこと。

 何故、木曜深夜のBLドラマのチェリまほに私がハマっているのは何故かを自己分析しました。ほんと自分でも異常だと自覚します。25分程度の各回を何回見直しているか。何度見てもいいのです。

 本日、分かりました。

 私は東京生まれの東京育ち、三代以上前から江戸っ子です。

 江戸の芸は削る芸です。限りなく、削るのです。それが端的に表れるのは落語です。関西落語は鳴物がありますが、江戸落語にはありません。あるのは、右向いて、左向いての語りです。

 今回のチェリまほは深夜枠という制限もあると思いますが、基本的に主人公の二人の台詞と独白で進行しています。まさに落語です。限られた言葉、仕草、表情で客に伝えています。原作のマンガと比べると主題の流れは徹底的に削っています。

 と、分かると、チェリまほと似ているのは柳家さん喬師匠の「雪の瀬川」です。登場人物はごくわずかです。何度聞いても号泣するし、最後は救われます。三遊亭圓生ををさん喬師匠はリスペクトしていますが、両方聞き比べてさん喬師匠の方がいい。御神酒徳利のような語りの場合は三遊亭の構成とたたみ込むような台詞が言い。でも、雪の瀬川は、コミカルだけど本心が伝わる柳家の芸がいい。

 と分かると、すっきりしました。

 今回の、町田、赤楚の二人でなくても、江戸落語の名人が語れば、十分に感動できる。逆に言えば、江戸落語の名人レベルの芸を町田、赤楚のお二人は名人レベルの演技をして、脚本の方は100年の脚本を一気にした。

 なんで、ハマったのか、自己分析です。