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何でも出来る人

 以下で書くことに関して、お叱りを受けるかもしれません。特に生き方の多様性を認めるべきというご時世ですから。私も賛成です。しかし、多くの人がフィットする生き方はあると思います。そうであるべきと強いませんが、ディフォルトは何かを知るべきだと思います。その上で、自分のプログラムを理解し、人生設計して欲しいと願います。

 私は30歳になるまで、「何故、人は結婚するのか?」が分かりませんでした。理由は一人でも生きられたからです。結婚するか否かは、「自由と安心」のトレードオフだと思います。不安は無いのですから自由を優先するのは当然です。

 30歳の時、肝障害で入院しました。私の血液検査を見たお医者さんは劇症肝炎を疑いました。結果、二人部屋に即入院です。そして、相部屋になった人は、後から後から死亡しているのです。自分がそのような状態であることを自覚しました。ところがなかなか死にません。そこで改めて問診をして、私が毎日1升以上の酒を飲み続けていることを理解し、飲み過ぎの肝障害であることを理解したのです。お医者様曰く、「あなたの歳で酒の肝障害になる人は初めてだ」とのことです。結局、1ヶ月入院しました。

 入院して、自分は無力であることを自覚しました。そして、生涯で始めて孤独を感じました。紆余曲折の後に、私を拾ってくれる女性に出会いました。家内です。おかげさまで幸せです。今では30歳で肝障害で入院したことを感謝しています。

 もし、私が毎日1升飲むような人でなければ肝障害にならないでしょう。問題なく、三十台を充実し、40台を充実して過ごすでしょう。さて、50歳代、60歳代、そして退職後はどうでしょうか?ハッキリ言います。独身での老後はかなりきつい。公務員として勤め上げても生活保護よりは「まし」程度なのです。なによりも、日々、関わってくれる人が少なくなる。

 ゼミ生には以下の様に語ります。

 「9時頃、地元のスーパーに行けば、ネクタイしたスーツの人が買い物をしている。カゴを見てみな。インスタントラーメン、3割引の惣菜、そして缶ビール。きっと惣菜を食べながらビールを飲んで、締めはインスタントラーメン。「おまえ」より能力があり、魅力的な人がそういう生活をしている、と言うでしょう。

 私は在学中に出会ったパートナーを大事にしなさいと言います。何故なら、就職後の出会いは学生時代に比べて難しいから。出会えないならば、見合いを勧めます。ま、見合いでなくても紹介でいいのです。私はそうでした。

 これからの時代、チェリまほのような関係もありだと思います。それに関しての法制度が整備されて欲しい。そして、次世代を育てられるシステムが欲しい。

 長々と書きましたが、何を書きたいか。

 自分でなんとか出来る30台、40台の教え子が不安なのです。幸せになって欲しい。