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イーブン

 西川ゼミのルールの中に、「西川はゼミ生の結婚式に出席しない」というルールがあります。かなり異質ですよね。そのため、夫婦とも西川ゼミ生で、ゼミ活動の中で結ばれたカップルの結婚式にも私は参加しません。おそらく、ご両親は怪訝に思ったでしょう。もしかしたら、冷たく思ったかもしれません。

 西川ゼミのルールは極めてシンプルです。

  • みんなで話し合った事に関して、私に報告・連絡は不要。私の責任においてやったとしていい。責任は私が負います。例外は、お金に係わることと、西川ゼミという看板を背負って、他の組織と係わることに関しては了解を得ること。
  • 西川に愚痴を言うのではなく、自分たちで解決すること。ただし、解決出来ない場合、全員の合意の元に私に相談すること(つまり、個別の愚痴は聞きません)。
  • 日本を変えることだったら、何をやってもいい。ただし、その方法としてメンバーを排除することは許さない。

 以上です。でも、これだけで上手くいきます。逆に言えば、これだけシンプルだから上手くいくのです。

 が、それに比べると「結婚式に参加しない」というルールは枝葉末節のようですね。

 

 私は約40年前の高校教師の時代から、自分に科しているルールがあります。それは教え子に対してイーブンであることです。とあいえ人の子、イーブンにはなりません。だから、明文化して自分を縛らなくてはなりません。教え子関係でやるか、やらないかを判断するとき、「それを全員に、ずっと出来るか?」と問います。そして、私の私的収入(即ち給料に影響が無い)の範囲のやり続けることを、淡々とやります。例えば、呑み会のご厚志は、参加人数×1000円を基本としています。だから、10年前のゼミ生に対しても、現在のゼミ生に対してもイーブンです(でも、コロナ前は年間30万円から50万円かかりました。が、副収入の範囲内で問題なくやれる範囲です)。

 西川ゼミは本学では人数が多い。ゼミ生内部で結ばれるケースも少なくありません。そして、私に甘える子も少なくない。結果として、結婚式出席のケースが多くなりました。祝儀+旅費で近場では10万円、遠方では20万円かかります。考えました、これは続かない、と。

 そこで生まれたルールです。枝葉末節のようですが、私にとっては「イーブンであり続ける」という大原則から導かれる必然なのです。

 本日、ある同僚がゼミ生の結婚式に参加したと聞いて、上記の話をしました。その方は、やり続けるとのことです。