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選抜

 自ら考えない学生を排除できるような入試問題を出した大学がどれだけあるだろう。そして、出したとして、自ら考えない学生を排除できる分量を出した大学があっただろうか?

 皆無です。

 日本ではPISA型の問題がそうだと思われているようです。しかし、あれは毛色の違う問題に過ぎません。何故なら、正解がハッキリと確定することが出来るからです。正解がある問題は、早晩、暗記問題になってしまいます。

 大学入試を受けた方は、自らの得意だった科目を思い出して下さい。問題を読んで考え込みましたか?考え込んだら落ちたでしょう。合格した人は、問題を読みながら、鉛筆を動かしたはずです。我々は有限の解答パターンを「暗記」し、それを組み合わせただけだからです。

 自ら考えない学生が手も足も出ない問題とは、正解が無い問題なのです。その道の一流の研究者が、自らの領域で未解決の問題の本質を端的に表したものが入試問題となります。それを評価できるのは、その道の一流の研究者です。その人が読めば、よく見かける回答か、よく勉強している回答か、自らを越えた回答かは一目瞭然です。

 欧米の一流校の入試問題はそのような問題です。何故なら、入学後の講義・演習はその連続なのです。それに耐え得る学生を選抜しているからです。

追伸 赤本の中で正解が空欄の問題って見たことあります?