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教師

 教員の勤務実態が知られることによって、応募者が減っています。でも、その中で教員になろうとする本学の学生さんの中で、1年生の学生さんに対しての講義では以下のように語ります。

 

 これからの社会において、当たりはない。多くの人が当たりだと思い、過酷な受験戦争で勝ち残った人が得るものが「はずれ」かもしれない。歯科医、弁護士の年収はサラリーマンレベル。理由は、歯学部拡大、司法試験制度の改定によって人数が増えたから。同じパイを奪い合っているのです。会計士の場合、データでなんとでもなるので、世界に外注できる。銀行業界、証券会社、保険業界、今後、実態が分かれば斜陽になるでしょう。というか、斜陽になっているから、ATMに料金をかけているのです。

 じゃ、あたりは何でしょうか?

 例えば、ユーチューバーも、参入者が増えれば、歯科医・弁護士と同じになるでしょう。医者も、AIの発達によって一人の医者が処理できる数が増えたら、同じです。

 あたりは分かりません。

 学生さんに語ります。

 教師はブラックだと言われています。では、民間はブラックではないですか?3年間の離職率は民間は3割です。飲食業、宿泊業は5割です。では、公務員はどれほどですか?と聞きます。答えは1%なのです。では、教員は?と聞きます。ブラック勤務を知っている学生さんは1割以上を想定します。しかし0.5%以下なのです。つまり、教員はブラックですが、それ以外は真っ黒なのです。

 教員の志望者不足に対する都道府県教育委員会の対策は姑息です。受験しやすさに特化しています。でも、採用された後のその人を思い浮かべてない。教員の方に申します。新任の頃は「くず」でしたよね?私もそうでした。でも、それでも乗り越えられたのは何故ですか?先輩のおかげでしょ。先輩が守ってくれたら、「くず」でも生き残れます。そのあたりが都道府県教育委員会の対応策が抜けている。

 我々の教員養成の考え方の根幹は、大学教員である自分は「くず」である自覚です。我々はスーパー教師を養成したいと思いません。無理ですから。でも、可愛がられる「くず」を要請したい。そして、現職者に関しては若い人から「かわいい」と思われる人にしたい。この点が我々の独自性です。