大学院を修了し25歳で高校教師になってから分かっていたことがありました。子ども達に嘘はつけない。嘘をつけば見限られる。でも、その時点ではそのことの理論的理解
もなく、ましてや実証的なデータもありませんでした。でも、尊敬する先輩達の語りの中で感じました。
その後、大学に異動してからは学生・院生さん達と距離を持ち研究に打ち込みました。やがて、本学的にゼミ生を指導し始めると、高校教師と同じく「可愛い」のです。もちろん、失敗した過去があるので押さえるために必死でしたが、可愛いのです。独身の頃の私はほぼ運動部の先輩ののりでした。
結婚してからの家内は、私を守ってくれました。かなり無理をさせたと思います。しかし、息子が家内の中に生まれたときに、変えようと思いました。
それからは、家と大学を神経質になるぐらい分けました。私は管理者であり、友達や親兄弟でないことを徹底しました。それから20年たちます。
おかげで、学生さんに嘘をつかずに毎日過ごせます。
ようは、幸せは、至極簡単なことなのですから。