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大丈夫

 解析学の創始者はニュートンと言われますが、ライプニッツとの先取権争いは有名です。ある発見は、人のなさる技ですが、その人が発見できたのは周りの状況によるものです。これに似た例は多くあります。

 SNSを見ていると、私が引退した後の『学び合い』のことを心配している方がいるそうです。すみません。大爆笑です。心配している人に、このコメントを紹介して下さい。

 日本で一番小さい国立大学の一教師が始めたことが全国に広がっているのは何故でしょう。それは本に書いたとおりのことをやれば、本に書いたとおりのことが実現できるからです。何故かと言えば、根拠俺ではなく、徹頭徹尾、再現性の高い学術研究に裏打ちしているからです。だから、普遍性の高い結果を出し、広がったのです。

 私が『学び合い』に至った特異性はあります。

 第一に、定時制高校の教師になったため、見捨てられた子どもがどうなるかを知ったからです。すみませんが、義務教育段階の先生は、それが甘い。だから、教材研究云々を言うのです。だから、私は多くの子どもが分かる、ではなく、全員がわかる、なのです。

 第二に、上越教育大学の教師になったため、現場教師との協同研究が可能だからです。これは教職大学院化以前は全国で3大学のみです。

 第三に、お仕えしたボスが、私を守ってくれた。だから、やりたい放題が出来た。

 以上3点は万分の1、10万分の1の確率だと思います。でも、長い時間をかければ、私に準じる方はいるでしょう。

 私が引退したら不安という方に聞きます。

 ありがとうございます。私を過大評価してくれて。でもね、逆に聞きます。これからの教育で『学び合い』以外の回答がありますか?教育とまで広げなくても、個別最適化を求める子どもと保護者に対して、何が出来ますか?

 そもそもこの10年弱ぐらい、『学び合い』の授業方法の本は書いていません。講演でも、それのレベルのことは言っていません。それでも変わらないでしょ?そりゃ、みなさんがやっているからです。

 私は私が出来ることを死ぬまでするでしょう。みなさんが、得だと思うことをやって下さい。と、言い切るのは得だと確信しているからです。