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 教師となって40年、分かったことも多い。

 テレビドラマ的ないい先生は職場にとっては厄災。

 いわゆる多くの先生が、いい先生と思っている先生はイジメを生じさせるし、卒業後の不幸を生じさせる。

 不遜ながら申します。私は学力的には最底辺で、家庭環境は最悪、暴走族が多いクラスで物理を教えました。常にとはいいませんが、子ども達が集中する授業を成立させました。子ども達から懐かれました。私の指示は徹底しました。先輩教師からは「純ちゃんは学級経営がうまいね」と言われました。

 しかし、私のカリスマ性によって、イジメも生じましたし、退学も生じました。

 慚愧の気持ちでいっぱいです。

 多くの教師が目指すものに唾棄を感じます。

 そんな私を蛇蝎のように嫌う人はいるでしょう。でも、そんならば勝負したい。従来指導型で、子ども達をどれほど引きつけるか。暴走族だらけの子どもに物理授業を成り立たせた私には容易いことです。しかし、その方向性での技量形成は意味が無いことを知っています。

 今から、もの凄く不快なことをいいます。

 義務教育の先生方は子どもの人生を考えない。考えなくても、卒業式で胸を張って行進している子どもの姿で満足する。

 高校の先生方は就職先、進学先にお任せしています。

 私は最底辺の高校の教師だから、己が子どもの人生を切っていることを自覚します。

 ゼミ生である中学校教師の現職院生から「本当の最底辺の子どもを知らない。先生(私)が知っているのは高校に行けた子どもだ」と言われました。その通りかもしれません。しかし、その人が理解していないのは、そのような子どもがレアケースではなく、多いことです。私はそのような子ども達だけを指導したのです。だから、「しょうがないよね」という発想は出来なくなりました。

 テレビドラマ的ないい先生は職場にとっては厄災。だとして、どのような教師になるべきか。今は分かります。が、多くの人には分かりません。簡単なんだけど、既存の枠組みで理解しようとすると分からないのです。

 この感覚はゼミ生として長らく私と接し、接している人たちと繋がると分かるのですが。

 授業レベルの『学び合い』で育った子ども達が、そうでない人に説明できないように、西川ゼミに所属しないと感覚的に理解できないですね。でも、次の本では、分かる人には分かるように書きました。

 色々書きましたが、ゼミ生が最近私を心配しているのです。いつもニコニコしている私が、SNSで愚痴を書き込んでいます。しかし、安心してください。私は幸せです。ただ、講義の時、大人の作法を守れない人がいて、不快なのです。ま、不快のレベルは小さいですが、私の日常が不快0なので、気になるのです。その程度です。安心してください。最も大事な軸は揺るぎないので、基本的に楽です。