高校時代に読んだ渡辺昇一氏の本に、「世間を狭くする」ことが書かれていました。曰く、若い頃は世間を広くすることにつとめるが、ある年を越えれば世間を狭くする努力がいると書かれていました。20年ぐらい前には、それを強く意識するようになりました(https://www.jun24kawa.com/entry/2002/06/24/000000 )。この年になると、意識して世間を狭くしようとしないと、あっという間に自分でも手がつけられなくなってしまいます。
しかし宮仕えしている間は、単純に世間を狭く出来ません。世間を広げつつ、世間を狭くしなければなりません。
ところが退職したらすっぱりと世間を狭く出来ます。その第一弾として、今年の年賀状では送り先の9割に「今年で年賀状は最後にします。長らくのご厚誼を感謝します」とご挨拶しました。その基本方針は私を「上越教育大学の教員」として関係を結んだ方々との関係を割愛します。そうなると残るのは、親戚、学生時代の友人、恩のある方々です。
退職後の生活はシンプルにします。
20年以上前から、家族と大学関係者(同僚・教え子)とは関わらせませんでした。これは退職後も同じです。ということで、大学関係者とは退職後は関わりません。今は大学にいるときに関わりますが、それが無くなるのですから。だから、今年になって、大学に遊びに来る卒業生が増えました。
では、私が外の世界に関わるのは、オンラインゼミ生と講演会に呼ぶ人ぐらいですね。つまり、私と繋がるためにお金を払う人です。嫌らしいですよね。でも、長く、多様な人と付き合って、誠意はお金と比例することを学びました。
私は30年弱、ネットで繋がる人に関して、誠実に対応をし続けました。しかし、退職後は、私ではなく、全国の『学び合い』実践者にお任せします。
今日は、私の研究室の、上越教育大学の色を廃棄し続けました。かなりシンプルになりつつあります。
楽しみです。退職後。嫌な人、私をフリーライダーで使おうとする人と関わらなくていい。そして、毎日、家内との生活。
もちろん、今年1年間はゼミ生を守りますし、伝えます。
来年度以降は、私を大事にしてくれる人とだけ、関わります。オンラインゼミ生と、私を必要として予算を確保する人だけ。以前書きましたが、誠意はお金に比例します。この30年間で学んだことです。
ということで、SNSに関して、ブロックはしません。しかし、フォローもしません。来年の3月以降は。不愉快ならば、ブロックして下さい。それでいいです。