私はゼミ生達に、「おまえらとは来年度以降は会わないぞ」と宣言しています。退職後は、オンラインゼミ生と講演会に喚ぶ人とだけ関わります。それ以外はリアルでは関わりません。
これって凄く冷たいと思う人が多いですよね。でも、それに反発するゼミ生はいないと思います。なぜならば、幸せのモデルを語り続けているからです。
我々の幸せの根幹は自己保全と種の保全です。つまり「家族仲良く、健康で」です。では、『学び合い』で大事にしている「全員達成」はどう考えるのでしょうか?それらは「幸せ」ではなく、「得」に関わることです。
多様で多数のネットワークに繋がれば、仕事の悩みを聞いてくれて助けてくれます。失業したとき、職を紹介してくれます。結婚相手を紹介してくれます。つまり、「得」なのです。家族以外のつながりは、常に損得で考えるべきだと思います。少なくともそれに矛盾ある関係は持続しません。
教え子も含めて、上越教育大学の教員として繋がった人とは「損得」の関係です。もちろん情はありますが、冷静に評価します。上越教育大学の教員として繋がった人との関係を維持することの「得」はありません。あります?もちろん、教員で有る限りはちゃんとやりますよ。
ここまで冷静に分析しているから、ゼミ生に「退職後は会わない」と宣言しても問題ないのです。ゼミ生に対しての愛はありますが、それ以上に家族への愛を優先している私の姿は認めてもらっていると思っています。そして、彼らは私と無関係に多様で多数の関係を維持・発展し「得」となり、永続的なパートナーを見つければ良い。
この関係は、私と関係を結ばなければ、謎だよね。