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到達点

 「『学び合い』 誰一人見捨てない教育論」が発売されます。43年間の学術研究、40年間の実践によって私が到達したものを余すところなく書きました。全てのテクニックを廃し、心で実践する教育と書けばオカルト的ですらあります。『学び合い』実践者の方々に申します。最初、『学び合い』を知ったとき、オカルト的に見えたと思います。しかし、実践してみると、実に理にかなった実践であると理解されたと思います。それと同じです。『学び合い』実践者であれば、週に1度、いや、2週間に1度、問答を取り入れれば実現できます。その問答で子ども達の質問に応えるには教師用図書をいくら読んでも到達できません。何を学べば良いかも紹介しています。

 前々から、このレベルの本を書きたかった。しかし、私が進みすぎると商業ベースに乗らない。だから、半ば諦めて、西川ゼミの中の秘伝になるのかもと思っていました。それを明治図書の及川さんからオファーを受け、ビックリしました。プロがオファーしているのですから、商業ベースに乗るほど教師集団の質は変わっているのかもしれません。考えてみれば頷けます。今から8年前に「学歴の経済学」を上梓したとき、1条校が崩壊するメッセージを読み取られた人はどれほどいるでしょうか?2020年に上梓した「Society5.0に向けた進路指導」でははっきりと1条校が崩壊することを述べました。読んだ方々の多くは、それは数十年先と考えたと思います。しかし、高校における定員割れ、義務教育における不登校児の増加の原因は少子化ではなく、意識・能力の高い子ども・保護者が1条校を見捨てたためであることを理解する教師が増えています。それは今後、どんどん増えるでしょう。

 では、その先の教育の具体像は何でしょうか?少なくとも教材研究や、構成的な教育方法ではありません。そんなものだったら子ども・保護者から見捨てられます。一人一人の個性的なニーズに合わせるには、子ども・保護者の自由度を高めなければなりません。それには教材研究や構成的な教育方法では不可能です。

 では、どうしたらいいか?それは既に無視し得ないほど広がった授業レベルの『学び合い』であり、その先にある本書で紹介している生き方レベルの『学び合い』であると確信しています。読めば分かりますが、それ以外の選択肢は無いと思います。

 前置きが長くなりました。私が本書に込めている熱意が分かると思います。本書が私の最後の本と書けば、宮崎駿の轍を踏むことになるやもしれません。しかし、私としては「やりきった」と気持ちが良い。「凡庸な私がよくぞここまで到達した」と褒めてあげたいです。

 アマゾンで予約開始です。出版当初は品薄になり、お手にとれるまでに時間がかかると思います。その場合は、ご予約して下さい(https://amzn.to/4e8KVXo )。

 自著の紹介で一度も使ったことのない言葉を使います。

 本書を強く強くお勧めします。

追伸 おそらく過去の偉大な教師は「心」で教育し、テクニックを廃したと思います。『学び合い』では、それを凡庸な教師でもいたる道筋を示すことが出来る点が違います。