■ [親ばか]陰布団
陰膳という風習があります。これは、家を長く離れている人の無事を祈って、毎日、その人がいると同じように食事を用意することです。この前、私が出張中の様子を家内から聞きました。面白かったのは、私が出張中も私の布団を敷いていたそうです。思わず、陰布団(そんなのありませんが)かな、と思いました。ところが違いました。
幸い息子はいたって元気です。寝ている間も元気に寝返りをしています。夜中に息子が寝返りで私にぶつかってきます。あまりの勢いが強いので目が覚めます。仕方なく、ちょっとずれます。しばらくすると、またぶつかってきます。仕方なく、ちょっとずれます。その繰り返しのうちに、私は私の布団から追い出されます。朝起きると、私は畳の上に寝ています。一方、息子は私の布団の真ん中で、「偉そう」に寝ています。私が追い出されないときは、家内が追い出されてしまいます。とにかく、息子はダイナミックに寝返りをします。そのため、私のためではなく息子のために、私の出張中も私の布団を敷いているとのことでした。何はともあれ、息子が元気な証拠だと、家内の話を聞いて大笑いしました。