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2002-10-03

[]学び合う授業参観 18:28 学び合う授業参観 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学び合う授業参観 - 西川純のメモ 学び合う授業参観 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 現在、学部3年生は教育実習で近隣の小学校にいっています。昨日、院生さん3人と一緒に学部学生の授業を参観に行きました。学部学生教育実習への参観は10年以上も前から、何度も何度も行っています。でも、院生さんと一緒に行ったのは初めてです。いつもの参観の場合は、もっともらしい顔をして、じーっと見ています。ところが、院生さんといったので、私たちの間で小声で話し合いがが始まりました。つまり、学び合う授業観察になってしまいました。いつのまにか、全体ゼミと同様ののりになってしまいました。つまり、真面目な話をしているんですが、その中に数限りないダジャレ、からかいが満載です。そのため、見ている我々がいつのまにか小声が中声になり、冗談が面白いと、思わず笑い出してしまいます。あわてて、一同、口を押さえ、もっともらしい顔にもどります。しかし、いつの間にか、小声、中声、笑い声になってしまいます。

 しかし、とても勉強になりました。互いに、子どもの中に見えるサインを指摘し、そのサインを解釈します。そのことに関して、議論が起こります。1時間の授業を見るだけで、今後の研究テーマが満載されていました。例えば、体育の時間の観察の時には、休んでいる子どもと体育をやっている子どもの距離(間合い)、ハードルが倒れたとき、誰が直すか・・・等々。このようなことは学び合いがなければ、見過ごされたように思います。すくなくとも、それが重要テーマであることは意識されず、面白いエピソードとして、気づかれても速やかに忘れ去られます。このような学び合う授業参観は、院生さんにとっても希だそうです。というのは他学校研究授業へは、学校で一人程度が参加することになります。そのため、馬鹿話が出来るほど親しい先生と一緒になることは希だからです。でも、とても良い方法だと思います。