■ [大事なこと]宿題
本日の朝、学部生の卒業論文の巻頭言を書きました。最後に5人に共通の宿題を与えました。ここに可視化します。
『最後に本年度卒業の学部生に同じ宿題を与えます。芥川龍之介の小説に「蜘蛛の糸」というものがあります。よくご存じでしょう。その小説では、一生涯に一回だけ蜘蛛を踏みつぶさなかったということでお釈迦様は地獄に蜘蛛の糸を垂らしました。さて、実際教師になれば、教師の出来ることは限られていることに気づくでしょう。でも、自分の授業の時間だけは、自分で出来るのです。ある人の一生において、周りの人を信頼でき、自分の有能観を感じられる時間を日に6時間与えられるとしたならば、それはとてつもなく凄いことです。一人の教師が毎年30人の子どもを担当し、退職までの30年間教えたとしたならば、1000人にそれが出来ます。しかし、それは君らへの宿題ではありません。もし、君らが同じ学校の先生、同じ地域の先生、10人に『学び合い』を伝えることが出来たならば、10000人の子どもに素晴らしい時間を与えることが出来ます。人に伝えることによって高まるのは子どもばかりではなく、我々教師もです。人に伝える、それを宿題とします。』
■ [嬉しい]若い心
現在、東京の校長先生とメールのやりとりをしています。校長先生が授業実践をして、それに関してのメールを頂き、私がコメントしています。そのやりとりは、中堅若手の先生とのメールのやりとりと全く同じです。外面は変わり、立場は変わり、それによって振る舞いも変わっていますが、教師の心は変わらないものだと感じました。
きっと、その校長は「せめて、あと20年若かったら・・っ」と思っているに違いありません。でも、校長だから出来る凄いことがあります。中堅若手とは違って、もの凄いことが出来ます。以前のメモに書いたとおり、私には才能が無いので出来ませんが、私の本当にやりたいことが出来るのは校長なんです。