■ [ご案内]出前授業
信州大学のM先生(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/OB1989/)が以前より『学び合い』の出前授業をやっておられます。飛び込みのクラスで、『学び合い』の授業を実現するという手品みたいな事をやらかします。本学のM先生(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/Mizuochi/)もやって頂けるとのことです。ご希望の方はそれぞれの先生にご連絡下さい。
かって「教職経験5年前の先生は読んではいけません」というキャッチコピーの本を「私」は書きました。愚かだったと思います。今では笑えます。しかし、『学び合い』の研究が進み、新規採用者でも『学び合い』が出来ることに不安はありません。ある時、若い学生さんが、飛び込みで『学び合い』の授業にトライしました。見事に失敗したそうです。その学生さんは自らの教職経験の無さに由来すると理解されました。しかし、私は違うと伝えました。飛び込みで成功するか、しないかは、授業者の能力ではなく、そのクラスの担任(教科担任)の力量、また学校の文化に依存します。すくなくとも『学び合い』の文化が成立しているクラスならば、大学1年生でも実現できます。だって、そばにその担任がいるならば、その先生のオーラがクラスを包みます。そして、その学生さんがしゃべることは「どうぞ」だけなんですから。
『学び合い』の出前授業を頼むような学校だったら、『学び合い』に近い考えで運営されている可能性がありますので、比較的に楽に『学び合い』を運営することが出来ます。それだったら、『学び合い』を理解している学生さんだったら1,2時間で『学び合い』を成立させることが出来ます。しかし、『学び合い』との距離が離れているとなると、さすがに学生さんには1、2時間では無理です。なぜなら、最初の語りをちゃんとやらなければなりません。そのためには「聞くぞ~」という構えを、最初の5分、10分で成立させなければ、1,2時間では時間が足りません。そうなると、今までの経験・テクニックが必要となります。両M先生は『学び合い』を理解して、かつ、経験・テクニックがあります。
追伸 学級崩壊しているようなクラスでは、いくら我々でも1時間、2時間の時間で『学び合い』を成立させることは出来ません。しかし、1ヶ月を与えて頂ければ、どんなクラスでも以前より遙かによい状態にすることは約束できます。