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2008-07-30

[]研修計画 06:55 研修計画 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 研修計画 - 西川純のメモ 研修計画 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は、今日・翌日をお世話いただく指導主事さんと飲みました。話していてびっくりです。その方が、私を呼んでくれるようになった過程は以下の通りです。

 一般の先生のように、教材や話術などで授業を組み立てようとしていたが限界を感じていた。その先生の勤めている中学校は学び合っている学校で、毎日、いろいろな先生と授業のことを話し合う学校だったそうです。そういう同僚の先生の中で、音楽の先生がいらっしゃいました。その先生が出張で授業が無くなると、「暴動が起こりそうになる」(主事先生の表現によれば)ほど生徒が嫌がるそうです。これは凄いことです。受験に関係ない音楽で、それほどまでに中学生に支持されるなんて。その先生と話していると、我々の『学び合い』を実践していたそうです。ただし、我々のことが出発点ではなく、長年の教師生活の中で自然のそのようなふうになったそうです。その先輩教師の影響を受けて『学び合い』をしはじめたら手応えを感じ取ったそうです。たとえば、保健室登校の子どもが音楽と理科(指導主事先生の教科)のときは教室に戻るなどのことが起こりました。そんな実践を積み上げていたが、センターに異動されたそうです。センターに我々の本が置かれており、そのタイトルに惹かれて読み始めてびっくり。いままで自分がやっていたことを研究しており、いままで「ぼや~」と理解していたことが言葉になっており、いままで実践していたことの先があることが書かれていたそうです。そこで、次の年(つまり今年)に私をよんでくれたということです。話していて、「こりゃ、分かっている」と思ったので、イタズラ心が沸きました。

 本日・翌日の研修は、私が話します。さらに、本日に関しては島根のSさんも話してくれます。その後に演習の時間が2時間半あります。その時間をどうするか、それを指導主事の先生に課題として与えました。語りはいつもと同じです。つまり、「で、この研修で先生が成り立たせたいことは何ですか?それを、誤りなく参集の先生方に伝えられる、シャープで短い課題を考えてください。」です。そして、案を語られる毎に、「それで分かります?」とか「で、どうやって、それを評価します?」と突っ込みます。もう、そうなったら基本的には『学び合い』における教師と学習者との関係になってしまいます。つまり、私はニコニコと酒を飲んでいる脇で、うんうんと頭をひねっている指導主事さんです。実に、面白くてためになる研修会になりそうです。