■ [大事なこと]課題
『学び合い』をやり始めた方は、課題づくりが難しいと言われる。確かにそうかもしれない。しかし、努力の方向性が違っている。今までの授業で良しとされていた努力の方向で進むと、元の木阿弥になる危険性が高い。
『学び合い』の課題は、教科の人が喜びそうな良い課題ではありません。少なくともクラスの2割の成績上位層が誤りなくその問題の意図を理解し、その是非を判断できる課題でなりません。そうでなければ子どもは動けませんから。
結果として、ものすごく単純な課題になります。そうなると、教科の好きな人は「それは違う」と言われます。しかし、彼らの会話を聞いて欲しい。シンプルな課題を子どもが深い、深い課題にします。本当の問題解決学習をするのです。
ポイントは、「一人も見捨てず」にです。今まで見捨てられていた子ども分かるまでの会話には、その教科の本質が現れます。教材に目を奪われて「一人も見捨てず」を疎かにすれば『学び合い』は成立しません。しかし、教材研究が足りないと誤解すれば、元の木阿弥へ一直線です。