■ [大事なこと]天然資源・爺婆

昨日のメモの補足です。2010年段階で年金を貰う65歳以上の年齢は22.8%です(http://p.tl/k8IU)。今のままだと50年後の2060年には40%になってしまいます。こりゃ無理だ。でも、定年を75歳にすれば税金を払ってくれる人が千百万人増えることになります。いや、働けるうちは、働いて貰うのです。
老後は悠々自適というようなことを望める人は殆どいなくなるでしょう。でも、死ぬ直前まで働くという人生を送れる人は少なくないと思います。そもそも日本人の平均授業が男で60歳を超えたのは1953年(昭和28年)です。ところが今は80歳です。
定年制が広がったのは1940年代の後半です。厚生年金の支給開始年齢が55歳から60歳に引き上げられたのは1954年。当時の平均的な定年が55歳でした。つまり、1954年の感覚で言えば、現在は75歳ぐらいが妥当なのです。
現在、日本には十分働ける爺婆が千五百万人もいます。これは凄い天然資源です。
しかし、この天然資源を生かすには弾力的な雇用が必要です。その人一人一人の家庭環境にあった雇用が必要です。これは霞ヶ関の奥の院では調整は出来ません。私は地域コミュニティの再生が鍵だと思っています。それを実現する第一歩は、学校が核にならなければならないと思います。そして、その第一歩が学校『学び合い』で、そのゴチャゴチャに保護者を巻き込み、地域の人を巻き込むことだと思います。
ドラッカーは今後の社会の未来をNPOに託しました。しかし、私は学校に託したい。だって、日本で最も広く配置され、多くの予算とマンパワーが注がれている組織は、学校以外ないですから。
教材だ指導だというレベルとは異次元ですよね。