■ [お誘い]豊橋の会
3月29日に愛知県豊橋で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。
http://manabiai.g.hatena.ne.jp/toyohashi-start/20150221/1424518577
■ [大事なこと]老後
昨日は同僚の最終講義と懇親会がありました。懇親会での挨拶の際、「65歳からの時間はとても大事な時間だから仕事をせずに楽しみたい。軽い仕事であっても、性格上、全力を尽くしてしまうから」という言葉がありました。う~ん、と考えました。上越教育大学の定年は65歳です。でも、老後の生活を考えるならば定年の長い大学に異動することを考えています(直ぐでは無いですが)。しかし、そうなると老後を楽しむ時間が短くなります。
23歳の冬に、楽しみのための本、3時間以上音楽に浸る、そんな楽しみを封印しました。それを退職後は楽しみたいと思っています。中学校から大学の学部時代に、どれほど本を読んだか分かりません。話の筋は忘れましたが、ページをめくるのがもどかしく、残りのページが少なくなるのが恨めしく、読後は余韻を楽しんだ本は数多くあります。長いすに横たわり、好きなクラシックを半日聴くこともありました。新たな本や曲を探すより、あの時代に楽しんで本と曲を再度楽しみたいと願っています。だから同僚の言葉は響きます。
が、同時に、そんな生活を毎日過ごしたとき、それを何年も続けられるか?それが分かりません。悩ましいところです。だから、働けるうちは働くことがいいのではないかと思うのです。
■ [大事なこと]フェミニズム
以下に書くことはおしかりを受けるかもしれませんが、書きます。
昨日のテレビで、男が家事や育児をすれば生涯収入が1億増えるということを言う方がいました。その理屈は、それによって女性が社会進出できて、年間350万円の収入を30年間得られるからという理屈です。私も家内(専業主婦)も首をかしげました。
しかし、男女は完全に同じに出来ません。なぜならば、妊娠・出産は女性しか出来ません。そして子どもは女性に育てられるようになっています(詳細は後段に)。だから男が家事や育児に協力したとしても、女性が社会進出すれば、そのしわ寄せは女性に行きます。共稼ぎの女性は、かなりの負担を強いられています。それが年間350万円に相当するか?といえば疑問です。
私は生物学専攻です。経済学的、また、社会学的にでは無く、この問題も生物学的に考えます。というのは、我々の快不快、幸、不幸はDNAに組み込まれたプログラムだと思うからです。そして、そのDNAが変わるには百世代、千世代、万世代の時間が必要です。だから、まずは高等なサル、未開のヒトの生活(実は数百年前の日本でも十分だと思います)をモデルにすることが大事だと思います。そこでは血縁関係を中心とした小集団で家事や育児をしています。だから、女性が社会進出するには「夫が家事や育児に協力する」というレベルでは無理で、数世代の家族が単位となり、それらが集まった小集団で家事や育児をするとするべきだと私は考えます。そのようなことをしている高等なサルや未開のヒトはメス・女性が生産活動に参加しています。
現在の学校システムは、近代の初期に生じた異常な状態に生じたあだ花です。『学び合い』はごく自然な学習に回帰しているだけなのです。それと同じように現在の核家族の家族はあだ花だと思っています。ネットが発達し、仕事が変わることによって、生活のために物理的に長距離移動する必要がなくなると思います。そうなればかつての日本の生活に戻れます。その時、女性が十分に教育を得ているならば、かつての日本よりも豊かな生活をおくることが出来ます。
女性の社会進出を現在の状況を前提として、最小単位である夫婦で解決しようとしている点に無理を感じました。