■ [映画]ザ・ホワイトハウス
この1ヶ月半、「ザ・ホワイトハウス」を見続けました。感激しました。特に出張中の電車の車中は、ずっとです。
ビデオレンタル店に「なんかないかな~」とみたらありました。古い番組なのにシーズン1しかおいてありません。ということはシーズン1でこけた番組なんだろうと思っていました。が、何もなかったので借りました。
涙もろい私は、単純に感動し、何度も泣きました。調べてみるとシーズン7まで続き、アメリカドラマ最多数のエミー賞に輝いたドラマだそうです。
最初は戸惑います。というのは議会制民主主義の議会と違って、アメリカの政党には党議拘束がありません。議員の考えによって投票します。なんか、国会議員というより、市町村議員のような感じがします。
また国民の過半数が民主・共和のいずれかの政党に所属しているというのもビックリです。草の根なんですね。
そして、両党とも安全保障などの点では基本的に一致し、それでいて「自由」と「安心」のいずれを重視するかという対立軸が明確で、さまざまな政策決定に一致しています。
でも、一番私の心をとらえたのは、国民に一致した神話があることです。番組の中で「建国の父」という言葉がたびたび出てきます。そして、自分たちの憲法を誇りに思っていることが分かります。
国民が自分たちの国の現在の政体に誇りを持っている。それが我が国にあるかを考えると危ういものがあります。だから、日本の政治ドラマでは利害関係の交換所のように描かれます。また、政治家の大多数は悪と描かれています。本当は政治家の大多数は、凡人を超えた志をもって、訳の分からん職を選んだ人だと、私は信じたい。
良きにせよ、悪しきにせよ、これは大きな違いだな、と感じました。
数年後にまた通しで見たいドラマです。