■ [う~ん]5分間
ちょっとでも手を抜くと7、8人が寝始める。そこで、高校教師時代に培った様々なテクニックを駆使して1時間半を乗り切る。そして講義の終了を告げると拍手が起こる。だれかに促されるのではなく自然発生的に発する拍手。「うん、まだ、それほど腕は落ちていないな」と思います。止められません。
しかし、1時間半の1時間25分は前振りです。私が本当に語りたいのは、最後の5分に語ったことです。
「何のために自分は教師になり、私は君たちをどのよう成長させたいのか。それを確信を持って語れる教師にならなければ子どもたちから見捨てられる」と心を込めて語りました。
来週は休み。再来週の11月10日が私の担当の最後です。おそらく本学の学生のうち教職デザインコースに所属しない大多数の学部学生の前で語れるのは最後です。最後の5分間の語りのために、ジェットコースターのようなエンターテーメント授業で爆走します。
最後の5分間で語ることは「君たちは文字通り、子どもたちの生死を決める職業に就こうとしている」ということです。漢字を覚えさせたり、2桁の足し算を教えたりするのが教師ではないことを伝えたい。