■ [大事なこと]心

昨日のゼミで学生に語ったこと。
名人教師の授業を見て名人教師になろうとするのは、レッドカーペットに出る芸人を見て売れる芸人になろうとするぐらい馬鹿げたことだ。でも、大丈夫。子どもは心を見ている。教材・指導方で子どもを引きつけられるのは3ヶ月。いや、クラスをリードする子どもは1ヶ月(実際は3日)でその教師を見切ってしまう。逆に、授業がまずくても、3ヶ月もたては心を見取ってくれる。
と。
ま、冷静なときは上記の言葉を素直に受け入れられます。が、授業が上手くいかないときテクニックの改良に走ってしまうのは人情です。しかし、テクニックの改良ではクラスをリードする子どもは誤魔化せません。
また、上手くいかないとき、子どもや同僚や学校に原因を求める。まあ、職員室に一人はいる子どもや保護者の悪口をよく言う教師が典型です。しかし、人を変えることは出来ません。しかし、自分を変えることは可能です。
問題があれば自分ではなくテクニックや他者に原因を求める。そして、自分には目を背ける。しかし、原因を自分の心に求めるのです。必ず、原因はあります。それが分かれば、子どもに率直に謝り、修正すればいい。そうすれば集団をリードする子どもは仕切り直しをしてくれます。だから、改善が早い。
私も人の子。問題があれば他に原因を求めたくなります。色々なことを考えます。しかし、それが無意味であることを理解しているので、最後は謝るしかないことを知っています。
しかし、これは何度も失敗しないと分からないことなのかもしれません。でも、失敗させたくないな。
リンカーンは「多数の人を少しの間騙すことはできる。 少数の人を長い間騙すこともできる。 しかし、多数の人を長い間騙すことはできない。」と言っています。この言葉は恐ろしい言葉です。しかし、逆に言えば、多くの人は長い時間をかければ心を分かってくれるという希望でもあります。
■ [お誘い]アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門

2月19日に「アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門」(東洋館出版)が出ます。
幸い、サバイバル・アクティブ・ラーニング入門は好評で1週間で重版となりました。それをお読みになった方であれば、現状の恐ろしさがおわかりになったと思います。同時に、今すぐに出来ることは何か?と考えたと思います。私はキャリア教育を根本的に変える必要があると思っています。本書では、キャリア教育の考え方と同時に、具体的な課題を収録しております。
お願いです。出来れば、発売当初は本屋さんに注文して下さい。みなさんが本を本屋に注文していただければ、本屋さんはその本を本屋に並べます。
皆さんの中には、ふらりと行った本屋で、たまたま手に取った本がきっかけで『学び合い』や『学び合い』によるアクティブ・ラーニングに出会った方も多いのではないでしょうか?次の一人にその機会を与えるのは、あなたの注文かもしれません。大抵の本屋は注文は電話で出来ます。