■ [大事なこと]芯
同志の皆さんへ
色々なテクニックを併用するのは結構です。が、最終的にはそれを使うか使わないかは子どもに判断させてくださいね。教師が子どもに強いるのは、「一人も見捨てるな」だけです。最終的にはそこまで削り落とすことが出来ます」。
が、その先もあります。「高い志を掲げることが得」です。これは西川ゼミレベルの集団を形成するとできます。もちろん、色々な問題はありますし、限界もあります。しかし、私という愚かな凡夫で形成できる最高の集団だと思っています。
■ [大事なこと]考え方とテクニック
私は数多くの本を出していますが、それらは私が対応した数千人のお悩み相談を整理したものです。その多くは、集団の半数以上は学ぶことは大事だということを「理屈」で理解しており、集団の2割程度は2、3人以上の同級生に影響力がある場合です。つまり、日本中の義務教育の圧倒的大多数の集団です。もちろん、私のクラスは違いますと言う相談者がいますが、それは統計学的にあり得ません。もっとも可能性があるのは相談者がその原因の場合です。
この場合は本にあるテクニック通りに実践すれば、本の通りに子ども集団は変容します(実際は本人が変容するのですが)。そうすれば、子どもに対する考え方が変わります。そうすれば言葉に力が入ります。
本当に大事なのはテクニックではなく、考え方です。が、いきなり考え方を持ち出しても抽象論で終わるので、テクニックを前面に出します。ま、「剣の道は心」と初心者に言っても分からないのと同じです。
が、希ですが『集団の半数以上は学ぶことは大事だ「理屈」で理解しており、集団の2割程度は2、3人以上の同級生に影響力がある場合』でない場合があります。この場合は、テクニックでは動かせません。心で動かすしかありません。その場合は、サバイバルアクティブラーニング入門(明治図書)、学歴の経済学(学陽書房)を読んで危機感を持って欲しいです。その危機感を持って子どもたちに語るしかありません。そうすれば2割が動くのです。
というようなことを、今のお悩みメールに返信しました。