■ [大事なこと]すべきこと
私の教師としての原体験で出会った子ども達は、あらゆる面で追い詰められている子どもが多かった。だから、最初は私を敵視した。が、味方だと分かると徹底的に甘えすり寄ってきた。これは教師にとっては快感です。が、その行き着く先を知りました。
結局、何も出来ないのです。出来るのは、頭をなぜ、だっこし、高い高いをして、慰めるしかないのです。その子の抱えている問題の大きさを知れば知るほど恐ろしくなります。若い私は、一所懸命に、頭をなぜ、だっこし、高い高いをして、慰めることをしました。が、何らの問題解決にはなりません。そうです。その子どもの問題を解決できるのは本人です。本人だけなのです。そして、私の目の前には多くの子どもがいます。だから、本人がやろうと思わせられるのは周りの子どもしかないのです。
ということを分かったので、子ども(今はゼミ生)に距離を置くことに関して迷いはありません。可愛い。でも、距離を置くべきだと言うことに迷いはない。そして、ゼミ生であっても、修了したらシビアに関係を見直します。だって、そうしないと一番守るべき家族を守れない。
幸い、このスタンスが一貫しているので、在学中から私のスタンスをゼミ生に分かってもらっています。
ゼミ生は一生の間の2年を私に賭けた。そして、莫大な学費等の予算をかけた。だから、在学中は出来ることはします。逆に言えば、そうでないならば私が関わる数千人の人たちに等しく出来ることをやり続けます。