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2018-01-15

[]聡明 22:27 聡明 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 聡明 - 西川純のメモ 聡明 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 人は損得勘定で動きます。それを愛や真理や正義などの言葉で飾りますが、結局は損得勘定です。

 ただ、短期の損得勘定ではなく、中長期の損得勘定を理解できる人は、その行動は愛や真理や正義と判断されます。そもそも愛や真理や正義とはそのようなものであり、そうあるべきだと思います。

 物事の損得勘定を中長期で考えられる人は多くはありません。その人は「得」な人生を送れると思っています。

[]非博愛主義 06:56 非博愛主義 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 非博愛主義 - 西川純のメモ 非博愛主義 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』は「一人も見捨てない」と申します。だから、博愛主義のように思われます。違います。大きくは二つ違います。

 第一は、正確に言えば『「一人も見捨てない」ことを諦めないことを掲げ続けることは自分にとって得』なのです。人は自分にとって利益になることでないならば続きません。一見、利害度外視のように見えても、中長期では自分にとって得なものしか続きません。博愛主義も実態は損得がなり立っていると思いますが、『学び合い』はそれを前面に出しています。それを子どもにハッキリと語り、2割の子どもが納得するのです。

 第二は、一人の人が全ての人と繋がる必要はありません。人には相性があります。合う人、合わない人がいて当然です。誰もが誰かに繋がっていればいいのです。

 最初は「一人も見捨てない」と子どもに語ります。しかし、やがて損得勘定や相性の問題が表面化します。そのとき、上記を理解せず、博愛主義のようになれば子ども達はついてきてくれません。