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守破離

 『学び合い』はシンプルで奥深い。F=mαを三次元に拡張し、微分・積分すれば、古典力学の全ての公式が導かれるようなものです。

 教育は心です。心さえあれば、教育は成り立ちます。今の私の理解です。

 が、これは難しい。聖人君主である必要は無いのです。所詮、我々は凡夫です。では、何を大事にすべきか、これは難しい、いくつかの修羅場を経験しないと分からない。が、それでは挫折する人が多い。だから、心と関係ないテクニックをまとめ、本にしています。そのテクニックをなぞるだけで、一定以上の成果を得ることが出来ます。これが完備しているのが『学び合い』の特徴です。

 しかし、テクニックはテクニックに過ぎません。もっと上を目指せば壁にぶち当たります。これを乗り越えるには口伝が必要なのです。ま、分かった人との対話です。その人から、「それでいいよ」と言われると安心できるのですが、今のところ、それを全ての人が享受できるだけの密度はない。そうなると、我流がでます。そこで、『学び合い』の学校観、子供観を維持できるかが勝負所です。一人一人の『学び合い』はあります。でも、その中には『学び合い』ではなくなってしまう方向性もあります。

 しかし、次の段階もあります。考え方が分かれば、全てのテクニックを捨てて、単にニコニコしていればうまくいく段階です。この段階の教師の場合は、授業の細々なことをやる必要性もないし、考える必要もありません。その代わり、子どもたちの一生涯をイメージし、自分の出来ることをするのです。その姿が子どもたちに認められているならば、何もしなくてもうまくいきます。その次元になれば、授業方法のことなんて、馬鹿馬鹿しくなります。