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広域通信制

 Society5.0に向けた進路指導(https://amzn.to/34dSiv9)に書きましたが、今の日本において広域通信制学校がベターな選択だと思っています。そんな私の周りの人からは、公立ではなく広域通信制の教師になるべきかを聞かれます。教師として働いていない人から相談されたときは以下のように話します。

 『やめなさい。公立学校で働きなさい。たしかに広域通信制学校だったら、違法な超過勤務を求められない。でもね、広域通信制学校もなかなか大変だよ。20代、30代だったら公立学校と同じレベルの給与がもらえる。しかし、頭打ちだよ。40代、50代でキャリアアップしたいならば、単なる教師ではなく、企画や運営の仕事にシフトしなければならない。つまり、生涯一教師では生きていけない。そもそも君にどんな武器がある?無いよね。単に教員免許状がある程度だよ。今の時代に広域通信制学校の教師になろうという人は何らかの武器を持っている。その人達と互していく力は君には今は無い。公立学校に勤め、君独自の武器を磨きなさい。その武器が本物だったら、向こうからオファーが来るよ。そうだったらかなりの高待遇が期待出来る。じゃあ、どうやって君の武器を磨けばいいかは分かっているよね。毎日、毎日、何かを考え、何かをして、それをSNSで発信し続ける。そうすれば人と繋がれる。その繋がりが君の武器になる。』

 先の本に詳しく書きましたが、広域通信制学校の教師は一般の教師の仕事とかなり違います。一般の教師が仕事と思っている授業は極々一部です。授業の大部分はネットのコンテンツでこなしています。極めて限られた時間の授業を担当し、子ども達の提出物の添削をするのが、広域通信制学校の教師の一つのタイプです。このタイプで採用された人は、「私はこんな仕事をしたくて教師になったわけではない。子どもとの関わりも殆ど無く、丸ツケばかり」と憤慨し職を辞する人もいます。

 もう一つのタイプの教師がいます。それは徹底的に子どもと関わり、サポートする人です。担任教師のパワーアップ版です。授業をすることを求められるわけではないので、サポートに全力を費やせます。こちらの方が教師っぽいですよね。

 おそらく、ビックリされるかもしれませんが、前者の教師は学習指導要領の縛りを満たすためにあるので文部科学省の縛りが効いています。そのため、前者の教師は教員免許状が必要なのです。ところは後者の教師は文部科学省の管理していない部分を担当しています。つまり、教員免許状は不必要なのです。つまり、後者の教師になろうとするならば、教員免許状は武器にならないのです。