お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

毎日

 受験勉強は大変です。私の人生で最も苦しかった時期の一つが大学入試です。高校2年の冬に、最初の校外模試を受けました。そこで英語の偏差値が27という驚異的な値をもらいました。そこから大学の合格発表までの1年間は起きている時間のほぼ全てを受験勉強に費やしました。

 しかし、受験勉強は簡単とも言えます。なぜならば、それを攻略すべき方法が明確だからです。そして参考書・問題書等のツールがそろっています。それらのツールを徹底的に使えば攻略できます。半年間ぐらいで偏差値27だった英語が、63、4ぐらいになりました。中高6年間の英語の勉強というのはその程度だと見切りました。

 ところが実際に社会に出てみると、そのようなツールがありません。でも、受験勉強より好条件で学べます。ただし、その好条件を理解しているならば。

 第一に、人の協力を使い放題だという点です。受験勉強を共同ですることは効率的ですが、試験の場面だけは協力を得られません。しかし、他人の協力を使い切った仕事であっても自分の仕事として判断されます。

 第二に、条件を変えることが出来る。試験日を変えることは出来ません。仕事の締め切りを変えることが出来ます。私は人から仕事を依頼されたら締め切りの遙か前に提出します。なぜならば人が決めた締め切り近くに提出するような状況になると焦るからです。例えば、1年間の雑誌の連載を頼まれると、通常の締め切りは数ヶ月先です。しかし3日で書き上げます。それ以上の時間をかけてもクオリティはそれほど上がらないことを知っているからです。むしろ一気に書き上げた方が連載に統一感が出ます。

また、相手方と条件交渉が出来ます。私が学長から仕事の依頼が来たとき、大抵は条件交渉をします。相手にとってどうでもいいことだけと、こちらにとっては負担な部分は、それを変えることを求めます。その代わり、自分にとっては負担でないけど、相手にとっては大事なことを提案するのです。このようなことは受験勉強では出来ません。

 第三に、一発勝負でないところです。一つ一つの結果を積み上げることが出来ます。私が24歳で受理してもらった学会誌論文は、60歳を過ぎた私が業績審査を受けるときにも使えます。

 以上の3つの好条件を生かし続けるには、継続がポイントです。それも数年ではなく、少なくとも10年以上は必要です。10年以上継続した人をそれをしなかった人を大きく引き離します。それをしなかった人は行動を改めない限り、永遠に追い越すことは出来ません。

 私は日本中の人たちから相談を受けますが、それに対して誠実に応えています。私にお悩みメールを送った人なら、それが分かると思います。その積み上げが、私の人脈を支えています。

 私はアンテナを張っています。ネットはもちろんのこと、大学の事務の方々から「今」ツボになっているテーマは何かを収集し、それの対策を考えています。だから、何らかの依頼が来たとき、どのような交渉をすればいいかを分かっています。

 私は毎日、毎日、土日も、何かをしています。論文を書き、著書を書きます。また、毎日、SNSで情報を発信し続けます。実は、この発信は著書の下書きとも言えます。私が最短3日で本を書けるのは、あるテーマが決まると、それに関するキーワードでSNSを検索すると関連するメモにヒットします。それをコピペすれば本の大部分ができあがるからです。

 

追伸 ゼミ生、OB・OG諸君へ。君らに見える私は、中学校レベルのバカなことをしている陽気なオッサンだったでしょ。しかし、それでいて結果を出し続けられるのは、家庭に影響のない範囲で、ずっとやりつづけることがポイントなんだよ。「毎日」と高頻度では天と地ほどの差が出る。問題意識を持ち続ければ、SNSで書くべきことは高頻度になる。しかし、それでは毎日は無理だ。毎日は「しぼりだす」ことをやらなければならない。これを続けると、自分のパラダイムを超える場面に出会うことが出来る。チャーリーチャップリンの母親は精神的に病んでいた、チャップリンは母親を毎日笑わせたかった。だから、毎日、必死に人々の姿を観察し、しぼりだすように母親に話すことを見いだした。それが彼を形成した。面白いことがあったから、それを母親に話すレベルだったら喜劇王にはなれなかっただろう。